夢のマラソン

オプラ・ウィンフリーの言葉

東京、メキシコ、ミュンヘンの五輪男子マラソンに3大会連続で出場した君原健二さん(75歳)が、4月18日にボストンマラソンの120回記念大会を走るという。若葉グリーンメイトの総会資料に添付する今年度の練習計画表を作っていた1週間前に、「君原さん、半世紀ぶりにボストンマラソン挑戦」というニュースを目にした。総会で練習計画を説明した際に、ついでながら少しだけ寄り道をさせていただくことにした。

「歴史あるボストンマラソンから招待状、なんと光栄なことだろう!」。

そのとき、思わず快哉を叫びました。そして、思い出したのが次の言葉でした。

Luck is a matter of preparation meeting opportunity.
準備万端の人にチャンスが訪れることを幸運と呼ぶの(オプラ・ウィンフリー/米国の女性テレビ司会者、女優、1954年~)。

私が君原さんの世代になったとき、ボストンから招待状が届くということはないにしても、仮に招待されることがあったとしたら、いつでも42.195キロを走れる備えだけはしておきたいと思っています。招待状を紙くずにしないために。

君原さんは、トップアスリートとして走ることを仕事としていた「職人」です。現役時代に35回のフルマラソンをすべて完走したという実績がそれを証明しています。そして、現役を退いた後も、市民ランナーとして走ることを生活の中にきちんとはめ込んでこられた稀有のランナーといっていいでしょう。

ボストンの知らせを聞いて、私は君原さんの背中を見ながら、これからも走り続けたいという思いを新たにしたところです。
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# by hasiru123 | 2016-04-19 06:52 | マラソン

主役交代

朝からウグイスが声をかぎりに鳴いている。家の近くの公園のサクラはすっかり散って、まわりの木々は一斉に芽吹き始めた。そして、花の舞台はアケビやヤエザクラ、ハナミズキ、ヤマブキなどに主役が交代した。 

さて、陸上競技ではどうだろうか。長距離走の分野でも、マラソンや駅伝といったスタミナ型のロードレースからスピード型のトラック競技へと舞台を移しつつある。冬季はマラソンに取り組んでいた選手も、春になるとトラックへ切り替える人が多いからだ。とりわけ日本では、両方の分野を兼ねている選手が少なくない。

気温とスピードの相関という点からみて、このような切り替えはごく自然なことのように思える。暖かくなると、これまで収縮していた筋肉が柔らかくなり、活発な動きを促すのだ。

切り替えは、ロードレースで疲れた体をいやす効果もあろう。シーズンオフがないといわれる長距離選手は、硬い舗装路から柔らかいトラックへ、距離からスピードへ目標を切り替えることで無意識のうちに心と体の地フレッシュを図っているのである。

私が参加している若葉グリーンメイトでは、昨日総会が行われた。このクラブも、2年ごとに総会を前後して、役員が大幅に入れ替わる。こちらも新旧交代である。ビジネスの世界で新旧交代というと正と負のイメージが交錯するが、走ることが好きで集まっている私たちの団体にはあまり関係がない。一新された気分を引き金に、走ることへのモチベーションの向上につながればうれしい。
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# by hasiru123 | 2016-04-18 21:41 | 練習

2016桜前線(1)

いまベートーベンのバイオリンソナタ第5番「春」を聞きながらこの記事を書いている。「春」のタイトルは、ベート―ベン自身がつけたものではなく、後から曲の雰囲気からつけられたという。桜のように、明るくのびやかで、暖かさを感じさせる曲だ。

さて、今年の桜は開花から満開までの期間が長く、じっくり花を楽しむことができた。あれこれと撮影の準備を計画していた私は、満開になるまで何度かフライングをしている。フライングというと桜に失礼かもしれないが、待ちきれずカメラを持って出かけてみるとまだつぼみだったということがしばしばあった。
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昨年の各地の桜の開花が予想を上回る早やさで進んだことが念頭にあったからかもしれない。暖かい日が数日続くと一気に成長し花開くとよく言われる。3月1日から毎日の最高気温を足して、500℃になると開花するという法則もあるらしい。開花に合わせて撮影計画を組むのは難しいが、春を待つ楽しみでもある。
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国立科学博物館研究員で植物学者の近田文弘(こんた・ふみひろ)さんによると、桜は10℃以上の分だけ成長するそうだ。11℃だと1℃光合成をする。10℃以下だと動かない。「トーキング ウイズ松尾堂」というラジオ番組で教わった。
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全国各地で桜の管理技術を教えているという近田さんは、「桜の寿命は短命。ソメイヨシノは60年と言われている。適切な管理をすれば300年以上生きる」とも。そういえば、私が住んでいる周辺の桜は戦後になって植えられたものが多いと聞くが、一様に老木化が進んでいる。計画的に世代交代させないと、一気に桜を失うことになりかねない。
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私が昨年訪れた弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あり、それぞれしっかり花を咲かせている。ぜひとも、長寿化を図ってほしいと願う。
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(写真)上から、新河岸川の桜まつり(埼玉県川越市)、慈眼寺の枝垂れ桜(埼玉県坂戸市)、中院のソメイヨシノ(埼玉県川越市)、乾通り(東京都千代田区)、無線山公園(埼玉県北足立郡伊奈町)
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# by hasiru123 | 2016-04-06 21:21 | その他

病気予防! 健康マネジメント最前線

私が所属している消費者団体「NACS東日本支部」の埼玉分科会で、設立3周年記念行事としてシンポジウムを開催した。主な内容は以下のとおりである。

テーマ:病気予防! 健康マネジメント最前線
~治療から予防・セルフケアへ。生活習慣を自らの手で!~
第一部:基調講演
・医療機関の立場から:小川卓氏(医療法人財団献心会川越胃腸病院 総務部長/消費生活アドバイザー)
・消費者の立場から:土田貴志氏(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 課長/消費生活アドバイザー)
第二部:パネルディスカッション
・コーディネーター:土田貴志氏
・パネラー:小川卓氏、佐藤幸夫氏(多摩大学医療・介護ソリューション研究所フェロー/消費生活アドバイザー)、中田晶子氏(乳がんサバイバー/ピンクリボンアドバイザー/消費生活相談員/消費生活アドバイザー)

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わが国の医療機関では、一部治験などはあるものの、通常は標準的治療を基本とした診療が行われている。体質は人それぞれで、体型や体格、生活習慣などが変われば、治験や薬の効果も異なる。私たちは医師の標準的治療を基本としながらも、自らの情報力と判断力を強化することで自分の体を守ることが可能だ。工夫次第で、そのような行動が日本の医療費削減にも寄与できるかもしれない。そんな視点から、このテーマに取り組んできた。

シンポジウムの内容は、5月21日(土)に都内で開催される東日本支部研究発表会のミニセッションでも紹介される予定だ。

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予想を超える市民の参加があって、会場では熱心にメモを取りながら聞き入る姿が見られた。小分科会は一般市民を対象にした企画はこれが初めてである。準備期間が短かったこともあって、実施を危ぶむ声もあったが、開催できてよかったと思う。パネラーのやり取りがうまくかみ合っていたし、進行もスムーズにいき、参加者の反応もよかった。

この試みが健康増進のあり方を考えるトリガーになればうれしい。そして、運営側の私たちにとっては、今後の活動の自信につながったことが何よりの収穫だったと考えている。会員の皆様、お疲れ様でした。

(写真上)シンポジウムの会場
(写真下)終了後の懇親会
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# by hasiru123 | 2016-03-30 19:51 | その他

2016年リオ五輪のマラソン代表が決まる

今回は、大阪女子国際マラソンで優勝した福士加代子(ワコール)が名古屋ウイメンズマラソンへのエントリーを表明し、騒動になった。結果的には、名古屋への出場を取り下げた。

「五輪へ何としてでも出場したい」という選手からすれば、リスクを承知の上で名古屋へ出場して代表を確実なものにしたいと考えるのはごく自然な心情だと思う。陸連が決めた選考基準を読む限りは、大阪女子の結果をもって即内定とはならないのは明らかであるからだ。

今回のトラブルを意識してかどうかは定かでないが、選考結果の発表の翌日に日本陸連はそのウェブサイトに「マラソン日本代表記者発表会詳細」として、選考の手順や選考理由、選考要項説明、代表選手発表などを詳細に報じている。これまでに見られないかった取り組みとして評価していい。

ここで、昨年6月に陸連が決めた「選考要項」を整理すると、以下のようになる。

①代表は男女とも最大3枠。補欠は選考しない
②世界選手権(8月、北京)で入賞した日本人最上位者には内定を出す
③国内の選考3大会は、それぞれ日本人3位以内に入ることが選考対象の条件
④その中で陸連設定記録(男子2時間6分6秒、女子2時間22分30秒)を突破した者がいれば1人を優先的に選出し、残りは順位やレース展開などから総合的に判断する
⑤複数の選考会に出場した場合、2回目でも設定記録を破れば有効

フリーライターの松原孝臣は「Number Web」の3月14日号でこう書いている。

「(前略)それでもここまでこじれた原因は、ハイレベルな派遣設定タイムを設けその重要性を打ち出したことで、代表内定への明確な道筋があるかのように見せたことだ」

「もっと言えば、選考側への不信感だ」とも言っている。この文脈の意味するところは、上記の④に関係がある。「1人を優先的に選出」とあるが、派遣設定記録を超えても男子なら最終選考会のびわ湖、女子は名古屋の結果を待たないと、内定はもらえない。つまり、最後の大会が終わって派遣設定記録を超えた者のうちのトップであることが確認できて初めて「優先的に選出」されるのである。

選考方式の是非は別として、たしかにこの選考要項に不整合はない。しかし、選考方式が複雑であればあるほど関係者への周知と説明が重要だ。選考する側と選手の信頼感があってこそ、次のレースにつながるからである。

今後も五輪や世界選手権の代表選考に際しては、複数の大会から結果を総合して大会から結果を総合して複数選手を決めるやり方は変わらないと思う。なぜなら、順位や記録などで一発選考で決めるやり方はわかりやすいというメリットは大きい反面で、五輪の前年に開催される世界選手権を対象から外せないことや主催新聞社との関係で一本化が困難であるなど、デメリットも多いからだ。

昨年6月の「選考要項」公表時に、ウェブサイト等を通して詳細説明がていねいに行われていれば、今回のトラブルはなかったかもしれない。マラソン以外の競技で一発選考方式を採用して定着した例はある。たとえば、アテネ五輪以降の競泳がその一つである。それらの取り組みも参考にしながら、より透明性の高い選考手続きを進めてほしい。
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# by hasiru123 | 2016-03-20 07:15 | マラソン

カワセミ街道を走る

若葉グリーンメイトの役員会と高校の陸上部のOB会総会のご案内をいただいていたが、昨日はそのどちらも欠席させてもらった。申し訳けなかったが、先に日高かわせみマラソンの10キロの部に出場を決めていたからである。

個人レースとしては1年3ヶ月ぶりのことだ。右足の故障が再発しないかという懸念を振り払うことと、現在の走力を確かめ、来季の目標作りに生かしたいというのが狙いである。いわば、試運転である。

結果から言うと、まったく足の違和感はなくゴールすることができた。全体をとおしてイーブンペースで刻むことができ、後半にさしたる失速がなかったことは収穫だった。欲を言えば、4年前に同大会を走ったときの記録にもう少し近づけたかったのだが、それは来年の同大会までとっておくことにしたい。

それにしても、スタート時(11時)の気温が約6度と、この時期としてはとても寒いコンディションだった。薄手の手袋を着用したが、ゴールしたときはすっかり指がかじかんでいた。

高麗川に沿って伸びる通称「カワセミ街道」をひた走るコースで、高麗神社をスタートし、2か所で折り返して戻ってくる。日高市は自然にあふれた丘陵地で、奥武蔵方面から下る高麗川ではたくさんの野鳥を観察することができる。カワセミは水辺に棲む美しい鳥だ。清流を誇る高麗川流域には多く生息することから、日高市の鳥となっている。コバルトブルーの背とオレンジ色の下面。その可憐な姿をこの地で観ていないのが残念だ。

高麗神社は、これまで山道を走るトレーニングの基地として利用してきたが、社殿は素通りばかりで失礼の連続だった。高句麗からの渡来人高麗王若光が建都したのが霊亀2年(716)という。帰りには、1300年の歴史に思いを致し、参拝させていただいた。
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# by hasiru123 | 2016-03-14 19:51 | マラソン

2016びわ湖毎日マラソン

3月6日(日)に、リオデジャネイロ五輪の男子マラソンの最終代表選考レースとなったびわ湖毎日マラソンが行われ、31歳の北島寿典(安川電機)が日本勢最高の2位に入った。優勝したのは、ルーカス・キャメリ・ロティナ(ケニア)だった。

ケニアなど海外勢が先行するなか、日本人選手は第2集団でレースを進め、30キロを過ぎてから次々と日本勢の先頭が入れ代わる激しいレース展開となった。残り1キロ地点で北島が抜け出し、トラックに入ると前を走っていたシンブ(タンザニア)も抜いて2時間9分16秒で2位に入り、代表に一歩近づいた。

前半から数人の外国人選手が第1集団を形成し、主だった日本人選手が第2集団で追っかける形は、1週間前の東京マラソンと似ていた。また、東京では初マラソンの村山謙太(旭化成)が、びわ湖では丸山文裕(旭化成)が意欲的に日本人の先頭を走る積極性が目を引いたのも共通している。特に、丸山は最後まで粘ってトップから28秒差の6位に食い込んだ。若い選手の台頭の兆しが見えてきたかな、と思わせる大会だった。

今大会で見ごたえのあったのは、30キロ以降の4人の日本人選手によるデッドヒートだった。代表の切符を何としてでも手にしたいという意気込みが感じられ、久しぶりに白熱したレースを見せてもらった。

終盤のつばぜり合いを見て思い出したのは、シドニー五輪の最終代表選考を兼ねた2000年のびわ湖毎日マラソンだ。川嶋伸次(当時旭化成)とマルティン・フィス(スペイン)の一騎打ちとなった。川嶋は32キロ以降に集団を抜け出してトップに立ったが、フィスが執拗に食い下がり、38キロ付近で川嶋を突き放し連覇した。川嶋はこの時の粘り強い走りが評価されて、五輪代表に選ばれている。

さて、リオ五輪の代表はいかに。3月17日の決定を待ちたい。
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# by hasiru123 | 2016-03-08 20:07 | マラソン

2016東京マラソン

今日の東京マラソンは、WGMの朝の練習会へ参加したため帰宅後に見た。

車中のラジオでは、20キロ地点で8人の先頭集団の中に日本人選手は村山謙太(旭化成)だけが入っていると伝えていた。22キロあたりから少しずつ遅れ、第2集団にいた高宮祐樹(ヤクルト)が2時間10分57秒で日本人最高の8位に入った。

終盤の高宮はどの日本人選手よりも勢いがあり、スタミナにも自信を持っていたようである。この時期としてはやや高温だった気象条件にも適したレース展開だった。ヤクルト陸上競技部のホームページを見たら、5000m13分55秒38、10000m29分06秒71という実績とともに、「こんな私ですが、応援してくださる方がいる限り頑張ります」という控え目なコメントがあった。これからは、遠慮なく日本記録という目標に挑んでもらいたい。

というのは、アフリカ勢の競り合いから抜け出して優勝したリレサ(エチオピア)と8位の高宮との差は4分1秒あったからだ。また、先頭集団と第2集団との差は25キロ地点で約3分あった。この差がそのまま世界との差だと言えるだろう。

その意味では、後半失速したが20キロまで先頭集団に食らいついた村山の積極性は大いに評価したい。世界のスピードを集団の中で体感した経験は、2度目以降のマラソンに生きるはずだ。

選手に酷だったのは今日の気象コンディションだった。2時間4分台の記録を持つリレサは約2分悪かったことからも、このことを裏付けている。ゴールしたころの東京地方の気温は12度だったが、春の日差しを浴び続けたダーメージはかなりあったと思われる。
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# by hasiru123 | 2016-02-28 19:03 | マラソン

2月の贈り物

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「アイスモンスター」という。蔵王山特有の気象条件と自然環境が生み出した「樹氷」のことを指す。『気象の辞典』(平凡社)によると、「過冷却雲粒が冷たい樹木や地物につぎつぎに衝突し,瞬間的に凍り、たくさんの氷の粒からなる白色不透明の氷で、あられのできかたと同じ」と解説されている。
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蔵王山の樹氷を見るのは40年ぶりのことである。ここでスキー中に複雑骨折し、それ以来スキーとは縁がなくなり、足が遠のいてしまったからである。今回は、スキーとストックをカメラと三脚に代えて再び訪ねることにした。「冬の蔵王」を象徴するのは、抽象的な形態をした白い雪の塊が幾重にも並び、奇妙な景色を造りだす雪の怪物だ。
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訪れた1日目は、紺碧の空に包まれた白銀の世界だった。午後3時ころの斜光線にもかかわらず、蔵王の光の春は目が痛いくらいにまぶしい。2月の晴天は2、3日しかないと聞いていたので、とても幸運なことだ。日没までのひと時を大切にしよう。
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翌日は打って変わって、朝から視界不良の天候となった。地蔵山に登っても何も見ることができない。夕方まで光が差すのをじっと待ったが、地吹雪が鳴りやむことはなかった。
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全国的にも、蔵王と八甲田山など限られた地域でしか見られない。今年は、2月の暖かさの影響でモンスターは小ぶりである。次に来るときは、夕日を背景にさらに大きく成長した怪物くんを撮りに来よう。
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# by hasiru123 | 2016-02-22 18:55 | 芸術

何のために走るのか -埼玉県駅伝-

坂戸市陸協は、2週続けての駅伝出場だった。今日は、第83回埼玉県駅伝大会である。
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今回も残念ながら、10位以内入賞という目標には手が届かなかった。故障や仕事の都合などで、オーダーを大きく変更せざるを得なかったという事情はあったにせよ、一番悔しい思いをしているのは選手自身だと思う。

でも、この結果を悲観的に考えたり、自らを責めたりする必要はまったくない。自分の好きなことをやって得られた一つの答えなのだから、あるがままを受けとめればいい。「駅伝競走」というゲームを楽しませてもらったと考えるべきだろう。そして、過去を変えることはできないが、将来はいかようにも作り上げることはできる。気持ちを、早く次の目標に切り替えよう。
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「若いころからマイナス思考型の人間だった」という五木寛之さんは「サンデー毎日」先週号のコラムの中でにこう書いている。「努力してもむくわれないのが世の中」と決めているから、努力に結果を求めない、と。同感だ。

目標管理の徹底を志向するビジネス社会や勝利至上主義の体育会的スポーツとは対極的な発想かもしれないが、掲げた目標は達成されないことの方が圧倒的に多い。だから、もし目標が達成されたとしたら、それは「ラッキー!」なことだと思う。
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今回の駅伝では補欠を使い果たしてしまったが、補欠に回ることを快く引き受けてくれた選手たちがいたからこそタスキがつながったのである。危機にしっかり対応できたことを高く評価するとともに、感謝している。

駅伝が個人レースと大きくちがうのは、チームが力を合わせて勝負に臨むことである。私たちの団体はその勝負に際して、24チームの中で10番目以内に入ることを当面の目標においているチームだ。その距離感は、箱根駅伝でいえば、シード権争いに近いと言えるだろうか。

ただし、私たちが箱根を目指す学校と決定的にちがうのは、日々の仕事や生活と両立させながら戦っていることだ。私たちの戦い方は、勝負以外に日々の生活に潤いをもたらす走り方ができるかどうかを大切にする、といえばいいだろうか。走ることによって、生活に灯りをともすことができたとしたら、この1年間のとり組みは有意義であったと考える。

今年も暖かい応援をくださった役員の皆様に、心から御礼を申し上げます。


(写真上)さいたま新都心駅前をスタートする選手たち
(写真中)移動前の坂戸市役所で
(写真下)反省会で
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# by hasiru123 | 2016-02-08 20:14 | 駅伝

2016年奥むさし駅伝

1月31日に行われた奥むさし駅伝は、坂戸市陸協として5度目の出場である。数日前の週間天気予報では、雨または雪と報じられたいたが、幸い最近としては穏やかな冬晴れの日となった。
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前回から3名の選手が入れ替わり、Y、M両選手は当陸協として初めての参加となった。来週行われる埼玉県駅伝の出場予定者が4名いることから、その調整も兼ねて臨んだ。結果としては、前回よりも順位を6つ上げて、記録も約2分短縮することができた。大変心強いことである。
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今回の結果は一つの通過点である。大事なのは各選手が本大会から課題を見つけ、次週までにいかに調子を引き上げることができるかにある。ぜひ、うまく修正し、埼玉県駅伝のタスキをしっかりつなぐことを期待している。
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早朝からサポートにあたって下さった役員の皆様には、心から御礼を申し上げます。

■2016年1月31日午前9時の気象コンディション(参考:所沢市) 晴れ 4.9度 南風1.6m
■出場チーム数(一般) 158


(写真上)開会式で来賓としてあいさつするカネボウ監督の高岡寿成さん
(写真中)1区のスタート(東飯能駅前)
(写真下)ゴールする坂戸市陸協のH選手
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# by hasiru123 | 2016-02-04 21:23 | 駅伝

見守りと気づきのポイント

毎年2回発行されている地元のコミュニティ紙は、今回で8回目を数える。分量はさほどないが、確実に定期発行されている。

この種の発行物のミソは、「定期的に」発信することにある、と思っている。

 --そういえば、いつもこの時期になると配布されてくるね--
と、思い出してもらえたらしめたもの。

その紙面の中で、いつも書かせていただいている600字に満たないコラムがある。今回も再録する。

   ◆◇◆ 

数か月前に「高齢者を集めて品物を販売しているようだ」という情報を耳にして、実際にその現場を見に行ったことがある。販売員から「今説明中なので、後で来て」と言われたので、時間を変えて訪ねたらもう顧客は帰った後だった。販売員から説明を受けたが、どんな売り方をしていたのかは分からなかった。

これらの販売方法がすべて怪しいわけではないが、短期間に閉め切った会場等に人を集め、日用品等をただ同然で配って雰囲気を盛り上げたあと、高額な商品を展示して商品説明を行い、来場者にその商品を購入させるいわゆる「催眠商法」(SF商法)というのがある。会場の雰囲気で催眠状態となった来場者は、つい高額な商品に手を出してしまう。

特に認知症等の高齢者は、事業者からの勧誘や契約に必要な判断力が不十分な状態にあるので、一般の高齢者よりも被害にあいやすい傾向にある。また、被害等にあっているという認識が低いため、周囲も気づきにくい。

「認知症の母が、無料の商品を目当てに通っていたら2カ月で500万円以上契約していた」(国民生活センターのホームページから)

これは、ある消費生活センターが受けた相談事例である。被害の防止には、家族や周囲の人の協力が欠かせない。日頃から高齢者本人の様子や言動、態度などに変化や不審な点がないか、気をつけたい。
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# by hasiru123 | 2016-01-25 20:59 | その他

継続の秘訣

先週、川越氷川神社の歳旦祭直会(さいたんさいなおらい)式に出席させていただいた。別名「鏡開き式」という。神様の力が宿った鏡餅が、出席者に振る舞われた。直会式の席上、宮司からは12月から正月にかけて行ってきたいろいろな行事が鏡開きをもって終了となる、という紹介があった。
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私の手帳にはいくつかの新年会の予定が書き込まれているが、身の回りの生活は、普段の装いを取り戻しつつある。ランニングも通常モードに戻さなくては・・・。そんな思いが、ふと脳裏をよぎった。

無理をせず、けがが少ないのが長くやっていけるひけつ。

九州・沖縄出身の選手に贈る「グリーンハット賞」の授賞式が1月8日、福岡市で行われた。受賞した福岡県田川市出身のゴルフ選手・手嶋多一さん(47)の言葉だ(「日刊スポーツ」から)。

20年シード権を守り続けるなど長く活躍しているこの選手の言葉は、意外と肩の力を抜いたものだった。この達人にも、若いときは無理をして故障したり失敗したりした経験を持っているにちがいない。体力や年齢にあった自分流の練習方法を探し当てた末の秘訣のように聞こえた。

どのスポーツにも共通した言葉だろう。

今年1年間、いやこれからずーっと、手嶋さんの言葉を心にとめて、走り続けることにする。


(写真)川越氷川神社(川越市宮下町2丁目/2014年2月16日撮影)
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# by hasiru123 | 2016-01-18 20:46 | 練習

市民後見人を育てよう!

ランニングとは関係ないが、所属している消費者団体の会報に投稿したものを、ここに転載する。

  ◇◆◇◆◇◆◇―――――――――――――◆

 地域福祉の視点から「市民後見制度」について考えてみたい。会員の皆さんが、地域の自治体から市民後見人の担い手を求められたとしたら、その要請に応えることは可能だろうか、と。

 一般に「市民後見人」とは、弁護士や司法書士などの資格はもたないが、社会貢献への意欲や倫理観が高い一般市民の中から、成年後見に関する一定の知識・態度を身につけた第三者後見人等の候補者をいう(日本成年後見学会の報告書から)。親族や専門職に代わる新たな担い手である。市民が後見人として、本人が住み慣れた町で安心して暮らし続けられるよう、地域で支えあう。そんな身近な支援が、必要とされている。

 厚生労働省によると、平成24年度は87市区町(33都道府県)が検討または研修等を実施している。埼玉県では、5つの自治体が推進中だ。先行して実施している地域に、東京都世田谷区成年後見支援センターや大阪市成年後見支援センターなどがあり、養成後の登録や支援、受任調整、監督などを手掛けている。

 後見人等と本人の関係をみると、平成12年は親族が後見人等に選任された件数が全体の90%以上を占め、専門職は10%弱だった。しかし、平成24年の親族後見人は約49%まで減少し、専門職が約51%と増加している(最高裁の統計による)。

 今後は、専門職後見人の不足が予想されよう。しかし、市民後見人への期待には、単に不足する第三者後見人の受け皿や専門職後見人の代替えに限らない。見守りや頻度の高い訪問などのきめ細やかな後見活動など、市民感覚を尊重した活動が挙げられる。

 まずは、複雑な法律問題や争いがなく、専門職でなくても対応できるケースを受任していく。たとえば、日頃の見守りや年金等の収支を本人のためにどのように使っていくかを考えながら執行するのである。身上監護中心の後見業務であれば十分可能だろう。

 成年後見制度という「しくみ」に、予定調和的に問題が解決し、社会が変わることを期待する時代はとうに過ぎた。むしろ、市民同士が支えあい、知恵を絞って解決を図ることに意義を見たい。

一人暮らし高齢者の消費生活相談が増える中で、被害防止の有効性や権利擁護の視点から検討されていい課題だと思う。
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# by hasiru123 | 2016-01-10 21:15 | その他

笑顔と声援

学生のころに読んだ桑原武夫編『一日一言』(岩波新書)を読み返してみた。元日のページは、万葉歌人山部赤人の代表作「不尽山を望める歌一首並に短歌」でうめられていた。

「天地の 分かれしとき時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる ・・・」の歌に続いて、有名な「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ不尽の高嶺に雪はふりける」の反歌だ。真っ白な富士山が見えるのだから、歌には書かれていないがきっと背景には鮮やかな青空があったはずだ。

今年の元日は、朝から山部赤人が富士山の背景に見たような青空に覆われる穏やかな日だった。私は、昨晩から三芳野神社の氏子として参拝客の対応に当った。社殿の改修工事中にもかかわらず、これまでの正月と同様の参拝客が訪れた。
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どの人たちからも笑顔がこぼれ、普段の生活とは違った柔和な雰囲気に満ち溢れている。この1年が幸せでありたいという願いが込められているかのように。
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明日の箱根駅伝では、沿道からいっぱいの笑顔と明るい声援を受けながら選手たちが走るはずだ。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(写真)年が明けた三芳野神社
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# by hasiru123 | 2016-01-03 17:57