夢のマラソン

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森脇康行です。             LSDから始めるランニングの世界を追求します。コミュニケーションを大切に、そして健康に注意しながら走っていきたいと思います。

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各地で集中豪雨が続く中ではあるが、1泊2日でWGMの夏季合宿を行うことができた。合宿地である新潟県湯沢町地方は何とか天候が持ったのである。

今回の合宿は、いつもと違うものとなった。

例年走る当地の練習コースは起伏に富み、胸突き八丁と呼べるくらいの急な上りもあった。ひるがえって、今回はどうだろう。ほとんどフラットで、やわらかい土の道ばかりを走った。

その理由は、私の体調にある。日ごろの練習成果を問うつもりで臨んだのだが、身体ががそれに追いつかなかった。1週間前までは順調に練習を積むことができたのだが、その後の重なるアクシデントで、ほとんど走ることができなかったからである。

一つ目の故障は、早朝の練習中に左足の踝(くるぶし)下に痛みが走り、3キロ走った地点で休止せざるを得なくなったことである。2日間は歩行に際しても軽い痛みを感じ、しばらく様子を見ることになった。

もう一つのアクシデントは、足を痛めたその日に会議用の折り畳み机を持ち上げる際に腰を痛めてしまったことだ。歩行にはほとんど差し支えなかったが、しばらく椅子に座った後に立ち上がったり、運転が終わって車から出るのがつらかったりした。

それでも、中1日の休養をとったところ、両方とも痛みが消えてきたので、様子を見るために練習を再開したところ、ほとんど違和感なく走ることができた。これまでも、腰の故障は数日の休養で回復するケースばかりだったのでそれほど気にしていなかった。しかし、踝の痛みは長びくことが多かったため、こちらの方が心配だった。

練習から帰ってきてからがよくなかった。シャワーを浴びた後に急に腰が痛みだしたのである。この時点での試運転は、回復を急ぎすぎたための判断ミスだった。しばらくは、走ることを止めて体調の回復に専念した。

そんな中での合宿。1日目は、走れることができるかどうかを確かめながら宿舎近くのトラックでスロージョグ。ジョグと温泉浴を繰り返した。

2日目の早朝は、身体と対話するように約4キロをゆっくりジョグし、その後で温泉浴。腰の調子が上向いてくるのが感じられたため、合宿最後の午前の練習では、仲間との練習に参加してみた。暑さのために軽めの練習に切り替えられたのがよかったようだ。腰、足ともにほとんど違和感を覚えることなく走ることができた。2度目の試運転はまずまずだった、と自己評価している。

今年の7、8月は平年を越える暑さが予想されている。どのように走りこんだらいいのか、知恵と工夫が求められる夏になりそうである。ゆめゆめ体調管理を怠るまい。


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# by hasiru123 | 2018-07-09 07:27 | 練習

日本選手権から

今年の日本陸上競技選手権兼ジャカルタ・アジア大会選考会は、最終日に男子110mHと男子円盤投げで二つの日本記録が誕生した。そして、短距離では男子100mと200mに注目が集まり、レベルの高い競合に見入った。

さて、長距離の方では男女の10000mと女子5000mが見ごたえある展開だった。まず、初日の男子10000mは、8000m付近から飛び出した大六野秀畝(旭化成)が少しずつ後続を引き離して優勝を決めた。また、2位から4位は混戦だったが、4位に入った西山和弥(東洋大)は2年生ながら健闘した。今後が楽しみな選手である。

ただし、大六野はこの夏にマラソンを予定しているなど、今後東京五輪でマラソンを目指すことになろう。気になるのは、上位に入った選手はだれもアジア大会資格記録を突破している者がいないことである。アジア大会に出場するためには、今後開催される大会で「オリンピックスタンダード」等の内定基準を満たす必要がある。

女子10000mは、昨年の優勝者松田瑞生(ダイハツ)が31分52秒42で制した。先に仕掛けたのは鈴木亜由子(JP日本郵政G)だったが、最後の直線に入る前に鈴木を抜いてゴールした。松田は今年の大阪国際女子マラソンで好記録で初優勝した選手であるが、ラストの切れ味は見事だった。鈴木はまだマラソンを走ってはいないが、今後マラソンへの転向が噂されている。

このように男女10000mでは、マラソンで五輪出場を目指す選手で占められた。トラックからマラソンへ、といういい流れができつつあることを実感することができた。その一方で、トラックを専門に取り組む選手の層は大丈夫だろうかと、少し心配になる。

最終日に行われた女子5000mは、大方の予想どおり鍋島莉奈(JP日本郵政G)が2連覇した。今年は、日本歴代9位の記録をマークするなど好調なすべり出しを見せている。また、1位から6位までが6秒の中に入る混戦で、この種目の層の厚さを示している。


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# by hasiru123 | 2018-06-24 23:16 | 話題

老後の貯金

20年ほど前のこと。記録的な長寿で話題となった双子姉妹がいた。きんさん・ぎんさんである。きんさんは107歳で、ぎんさんは108歳でこの世を去った。

お二人ともよくテレビに出たり、コマーシャルをやったり、イベントなんかで忙しい人だった。名古屋の放送局のきんさん・ぎんさん係だった人が、「収入も多いはずなんです。それなのに、使っている形跡がない。どうしているんでしょうね、あのお金」。

彼は、直接本人たちに聞いてみた。ぎんさんの答えは、「老後のために貯金しています」(永六輔『二度目の大往生』から)。

このことを知った私は、「さすがに戦争をくぐり抜けた人らしいなあ」と浪費を慎む生活ぶりを思った。とっさの質問に、ユーモアある言葉で返すセンスにも感心した。そして、意外とケチだったのかも、と思ったりした。

百歳の人口が6万人を超えた今、きんさん・ぎんさんを改めて思い返してみると、先々のことを考えて生活を管理する冷静さと、これからもまだ生きていくよ、というエネルギーのようなものを感じる。これがあったればこそ、百歳を超えてもなお元気に生き続けることができたのだと思う。

加えて、戦争をはさんだこの百年を生きてきたきんさん・ぎんさんには、漠たる不安もあったのではないだろうか。お二人が亡くなった後の20年間には、様々な自然災害や事故、制度の崩壊など深刻な事態が続いている。高齢者層が逆ピラミッドの天井を形成しつつある中、全体の人口は減少傾向に向かいつつある。私たちは、まさに不安だらけの中で生きていると言っていい。「老後のための貯金」は、そのささやかな礎だったのかもしれない。


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# by hasiru123 | 2018-06-17 16:58 | その他

政府は12日、平成2018年版の「消費者白書」を閣議決定した。

これは、17年に全国の消費生活センターなどに寄せられた相談を、消費者庁が取りまとめたものである。「白書」によると、全体の相談件数は、前年より約2パーセント増えた。約300ページある中で、私が注目したのは以下の4点だ。参考になればと、要約してみた。

一つ目は、架空請求に関する相談の急増だ。前年から倍増し、07年以降で最多となった。全体の中でも、架空請求17.5%を占めている。これは、法務省等をかたる架空請求のはがきに関する相談が多数寄せられたためである。また、これまもであった「デジタルコンテンツ」に関する相談件数は増加しており、実在する有名事業者等をかたる電子メールやSMS(注1)を用いた架空請求の相談件数が多く含まれている。

二つ目は、インターネットや情報通信に関連するトラブルである。SNSが何らかの形で関連している相談は引き続き増加傾向にある。20歳代が最も多く、若者はSNSの利用頻度が高いことが影響していると考えられる。具体的な相談内容は多岐にわたる。例えば、SNS上の広告を見て「お試し」のつもりで商品を購入したところ、定期購入になってしまったというトラブルなどがある(注2)。また、20歳代以下の若い年齢層などでは、SNSで知り合った友人から誘われたことをきっかけにマルチ取引等に巻き込まれたといった相談も寄せられている。

三つめは、消費者が「売手」となる取引に関するトラブルである。最近の消費者トラブルの特徴として、消費者が事業者から物やサービスを「買う」場面ではなく、消費者が事業者に物やサービスを「売る」場面や消費者同士で物やサービスを売買する場面におけるトラブルが増加している。中でも、インターネットオークションやフリマアプリ(注3)・フリマサイトなどインターネットを利用した取引に関する相談が増加している。これらのサービスを利用する際は、個人間売買の特徴を理解し、サイト等の利用規約をよく確認しておく必要がある。

四つ目は、高齢者の「終活」に付け込んだ悪質な商法が目立っていることだ。例えば、不要品を整理・処分しようとした際の訪問購入に関するものや、かつて原野商法の被害に遭い所有している山林を整理・処分しようとした際の原野商法の二次被害に関するものなどである。原野商法とは、ほとんど無価値で将来の値上がりの見込みがほとんどない土地を、値上がりするかのように偽って売りつける商法のことを言う。過去に原野商法の被害に遭い、土地を所有している人に、「土地を高く買い取る」などと虚偽の説明で勧誘し、新たに高額な契約を結ばせる二次被害が増加している。トラブルの未然防止・早期発見のためには、周囲が高齢者に寄り添った見守り・声掛けを行うことが必要だ。

なお、消費者庁「消費者意識基本調査」(17年度)によると、この1年間に何らかの消費者被害・トラブルを受けた経験があると回答した消費者の割合は、9.5%。この結果から消費者被害・トラブル額は「既支払額(信用供与を含む。)」ベースで約4.9兆円になると推計している。

(注1)メールアドレスではなく携帯電話番号を宛先にして送受信するメッセージサービス(同白書から)
(注2)例えば、「1回目90%OFF」、「初回実質0円(送料のみ)」などと通常価格よりも低価格で購入できることを強調した広告で、「4か月以上の継続が条件」、「定期購入期間中は解約できない」など低価格で購入するための条件や支払総額などの契約内容が、他の情報より小さい文字で表示されていたり、別のページに表示されていたりするなど消費者が認識しづらい場合が多くなっている(同白書から)
(注3)オンライン上で実際の「フリーマーケット」のように出品、購入ができるアプリケーション。手軽に利用できる一方、トラブルも報告されている(国民生活センターのウエブサイトから)


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# by hasiru123 | 2018-06-15 19:56 | その他

アクセルとブレーキ

走る推進力を生むために使われる「アクセル筋」と、動きを制御するための「ブレーキ筋」あって、それぞれがうまく機能することが大切だ、という話を聞いたことがある。

アクセル筋とは、ハムストリングスと言われる太ももの裏側の筋肉で、ブレーキ筋とは、大腿四頭筋と言われる太ももの前側の筋肉をいうのだそうである。

もし、大腿四頭筋が優位的に働いたり、ハムストリングスを上手く使えなくなったりすると出力の低下や足元にも余計な力が伝わって、外反母趾や偏平足などのトラブルの原因につながるとも言われている。長年外反母趾に悩まされている私などは、このケースにあたるかもしれない。

そして、日ごろの練習にもアクセルとブレーキがある、と思うこのごろである。この場合のブレーキとは、フットブレーキではなくエンジンブレーキの役割に近いだろう。

というのは、最近練習の量や質が一定のレベルを超えると、くるぶし付近に軽い痛みが発症することがある。そのとき、走る距離を抑えたり、休養を入れたりすると痛みが軽減されたり、解消したりすることをたびたび経験するからだ。

距離を抑えたり休養を入れたりすることは、エンジンブレーキの働きに近い。そして、練習の量や質を高めていくことはアクセルである。走ることをしばらく中断せざるを得ない事態に遭遇することは、フットブレーキであろう。

くるぶし付近に現れる痛みは、からだの疲れや悲鳴のようなものを早期に知らせる信号機だ。このシグナルが見えなくなったらと思うと、痛みを感じることができるわが身に感謝しなければいけない。

ランナーのからだは、アクセルやブレーキを使い分けながら走り続ける車のようである。


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# by hasiru123 | 2018-06-03 20:41 | 練習

アメフト事件

テニスのベスト4をかけた試合で、追い込まれた選手がコーチに助言を求める。「コーチ。つぎはどうしましょう」。コーチは、細かいことを言うのではなく、「それはおまえの体におしえこんである。(中略)それで勝てないような訓練はしていない」。

もうダメだと諦めかけたときにこの言葉を聞いた選手は、生き返る。山本鈴美香の漫画『エースをねらえ!』に登場する宗方コーチと選手の岡ひろみとのやり取りだ。

「しびれるようなコメントだ。優れたコメントは、それを言われた瞬間だけでなく、そのあとから効いてくる」と、齊藤孝さんは書いている(『コメント力』ちくま文庫)。さらに、このように『エースをねらえ!』には、気持ちをふるいたたせるさまざまなコメントがあふれていると、絶賛している。

宗方コーチとは対極の「選手の気持ちからやる気をそぐ指導」に熱を上げている監督やコーチがいる。日本大アメリカンフットボール部の悪質なタックルをめぐる指導者の責任問題だ。タックルをした側の選手が5月22日、記者会見をした。事実を明らかにすることが償いの第一歩だして、「相手を潰してこい」という指導者からの指示があったことを自らの口で明言した。

この選手は「厳しい環境に身を置き、徐々にアメフト化が好きではなくなった」と心情を明かした。自主的にかかわれない活動に楽しさがあるはずがない。当該の指導者たちは「相手を潰す」前にチームの選手を潰していたと言えまいか。

アメフトは、攻守がきっちり分業化され、野球以上にアメリカナイズされた競技だ。日本の古い体育会的な体質とは相容れないスポーツというイメージがどこかにあったが、認識不足であることに気づかされた。


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# by hasiru123 | 2018-05-27 23:38 | その他


先ごろ、私が参加している消費者団体(NACS東日本)の研究発表論文集に、<あなたは「パーム油」をご存じですか>と題した一文を寄せた。埼玉県に住む会員で構成される分科会の10名のメンバーが作成したものである。

「パーム油」は、アブラヤシの果肉や趣旨からつくられる油である。近年、世界で最も多く消費される植物油で、生産量も増加の傾向にある。そして、わが国でも大量に消費されるようになった。意外と知られていないことだが、日ごろ私たちが利用するスーパーマーケットにある商品の半数近くにはパーム油から得られた油脂やその派生物が使われている。食品ではマーガリンや即席めん、マヨネーズなどからチョコレート類、スナック菓子、アイスクリームに至るまで、そして食品以外でも石鹸や洗剤、塗料、化粧品、などの日用雑貨品でも幅広く使われている。

パーム油の原料となるアブラヤシは8割以上がインドネシアとマレーシアで生産される。急激な農園開発で熱帯雨林の減少や焼き畑による火災、先住民族が住まいを失うといったさまざまな環境問題が発生した。

昨年5月、私たちは「持続可能な社会に関する研究」の中で「エシカル消費の推進と企業の社会的責任」をテーマに発表を行った。その後も継続的に「エシカル消費」の視点で、月例会を行ってきた。その中でいちばん関心の高かったテーマが「パーム油」だった。エシカル消費の流れを踏まえ、栽培から消費までを、消費者目線で考えることが本研究のキモである。

「エシカル消費」という言葉は聞きなれないかもしれないが、国の「消費者基本計画」では「環境や被災地の復興、途上国支援など社会的課題に配慮した消費を促す」とされている。ちなみに、東京五輪で調達する物品も持続可能なものを選ぶという取り組みがすでに始まっている。

世界は持続可能な脱炭素社会の構築に向けて動き出しているが、日本はSDGs(国連の持続可能な開発目標)や脱炭素化の取り組みで、世界の潮流から大きく後れを取っている。エシカル消費の視点からなされる様々な活動が周回遅れを取り戻すことにつながればと考える。

そんな折、パーム油の野放図な大量生産に伴う環境破壊への理解を深めてもらおうと、東京都内の学生グループらが5月19日と20日に横浜市でゲーム形式のイベント「動物たちの楽園 ズーラシアに眠るパームの実を探せ!」を開催すると毎日新聞のウエブサイトが報じていた(5月15日)。このイベントでは、アジアゾウなど熱帯に生息する動物を観察しながら謎解き形式の問題に30分間取り組んだ後、グループのメンバーらが持続可能なパーム油の生産や消費について分かりやすく解説してもらえるとのことだ。

私たちと地球の未来を考える上で、企業と消費者、行政に対してパーム油への関心が広がることを切に願う。

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    (写真)新緑みなぎる国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)



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# by hasiru123 | 2018-05-16 19:51 | その他

日本の女子選手で、世界で初めて「トリプルアクセル(3回転半)」を飛んだのはフィギュアスケートの伊藤みどり選手。それでは、史上二人目のトリプルアクセル成功させた米国の選手は、と聞かれるとすぐには思い浮かばないかもしれない。

しかし、「ナンシー・ケリガン襲撃事件」に関わったとして元夫が逮捕され、本人も関与を疑われフィギュアスケート界から永久追放された選手といえば、ご存知の方もおられよう。そう、トーニャ・ハーディングだ。

1994年のリレハンメル五輪の出場権がかかった全米選手権大会の前日にハーディングのライバルであったナンシー・ケリガン選手が襲撃された。「アイ、トーニャ」は、この事件を題材にした映画である。

ハーディングやその母親、元夫らへのインタビュー(俳優が演じている)を中心に物語が進められ、ドキュメンタリー風に仕上がっている。幼い時から母親に虐げれれ、夫からは日常的にDVに遭い、なかなか極貧から抜け出せないでいた。そんな中で、スケートの猛練習を積んで五輪の代表にまで上り詰める。そこへ転がり込んだのが、この事件だ。

ところが、米国の格差社会から抜け出したヒローインになりかけたお話とはならないところが、面白い。今でいう米国の下層に拡大する「ホワイト・トラッシュ(貧乏白人)」であるにもかかわらず、悲惨さとか暗さがない。見終わった後の、この乾いた不思議な感覚は何だろうか。

夫からのDVや母親からの口汚いののしりをくすっと笑ってしまう暖かさかもしれない。あるいは、フィギュアをやめた後にボクシングを始めるしたたかさ、か。主演のマーゴット・ロビーの演技力とスケーティングも光った。この国にも広がる格差社会とMeToo運動を、冷めた目で見つめる格好のテーマだと思う。


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# by hasiru123 | 2018-05-06 20:42 | その他

死球を受けて連続出場記録がついえたかと思われた翌日、代打で打席に入り、3球とも空振りで三振。これを当時の古葉竹識監督(広島東洋カープ)は「見逃してたら後の試合で使えなかったが、振ってくれた」。当人は「体の痛みより出場できぬ心の痛みが耐えがたかった」と振り返る。

2215試合連続出場を達成した衣笠祥雄選手のプロ野球人生の折り返し点について、4月25日付毎日新聞のコラムはこう振り返っていた。プロ野球の広島カープをリードし続けた衣笠さんが、23日亡くなった。

私の衣笠さんについての記憶けっこう古いもので、巨人がVナインに向けて走り続けていたころだったと思う。強引な空振りで連日のように三振の山を築いていた衣笠さんを、テレビの解説者は手厳しく叱っていた。「こんなことではレギュラーは勤まりません」

それから6年、5番打者として4番の山本浩二さんと共にクリーンナップの一翼を担い、球団初のリーグ優勝に大きく貢献した。特に、オールスターゲームでの山本との二打席連続アベック本塁打は、深く記憶に刻まれた野球ファンも多いのではないか。

先の死球は西本聖投手(巨人)から受けたもので、次戦で3球三振したときに「1球目はファンのため、2球目は自分のため、3球目は西本君のためにスイングしました」という当時の衣笠さんの名言を、こちらは同日の産経新聞の社説が伝えている。強くて優しい野球人がまた一人逝ってしまった。

たくさんのケガと繰り返しやってきた長いスランプ。それがあったからこそ生まれた数々の大記録だと思いたい。


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# by hasiru123 | 2018-04-28 21:55 | その他

先のボストンマラソンで、男子は川内優輝(埼玉県庁)が2時間15分58秒で初優勝した。日本では、1987年大会で瀬古利彦が優勝して以来の快挙だ。久しくなかった日本人選手の国際大会での優勝である。

川内の最近の主要な大会は、前半から先頭集団に遅れたり、ペースの上げ下げで消耗したりで、終盤追い込むもののトップから大きく水をあけられてゴールインということが続いていた。ところが、今回ばかりは違っていた。40キロでトップを行くジョフリー・キルイ(ケニア)を抜き去り、2分以上の大差をつけたのである。

ボストンのある東海岸は春の大寒波に見舞われ、スタート時の気温は5度を下回る寒さと風雨。多くの選手たちには、早期の天候回復が待たれただろうし、悪条件の気象コンディションに戦意を失いかけた選手もいただろう。そんな中で、川内はこの気象条件を好機と見たのだ。その卓抜なチャレンジ精神に、国内のみならず、世界のランナーが勇気づけられ、励まされたことだろう。

強いマラソンランナーの証明は、記録か勝負か、という永遠の命題がある。勝負は、だれといかにしのぎを削って勝てたかということに尽きる。選手が持っている心身内面の成熟度によるところが大きいのである。そして、優勝はもっとも誇り高い選手の証でもある。

一方で、記録は走力があるだけでなく、気象条件や回りとの競り合いなどが追い風とならないとなかなか生まれにくい。たしかに、運を味方に引き寄せることができるかという外部要因が大きなポイントになる難しい挑戦といえるだろう。

しかし、今回のレースでは悪い気象条件を味方にして勝利をもぎ取ったのである。川内は、そういう意味で稀有なマラソンランナーである。


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# by hasiru123 | 2018-04-21 12:34 | マラソン

名は体を表す

私が所属しているランニングクラブに、世話人のような役割を担う「会長」や「事務局長」などという役職がある。先の総会後に行われた懇親会で、なかなか引き受け手が見つからない副事務局長に関連して、この際「事務局長」という名称を変えてはどうかというということが話題になった。

そのことについて、私の感想・意見を述べさせていただく。

名は体を表す」という言葉があるとおり、交代を円滑に進めるためにはネーミングはとても大事だ。交代の必要性を説くまでもなく、名称ひとつで受け手の印象や理解が異なるからである。

「事務局長」という名称が、上の人で、会全体を切り盛りし、何か難しい仕事をする人だという印象を持つ人は多いと思う。もちろん大変な仕事をする役割ではあるので、そういう受け止め方はあるだろう。一方で、「自分にはとてもできそうにない」「楽しむつもりで入ってきたのに、何で走ること以外に汗をかかなくてはならないのか」という思い込みも未経験者の壁になっているような気がする。

会員として楽しみを享受するだけの一方通交ではなく、時として会の役割を分かち合うことも必要である。しかし、ここではそういう一般論は封印して、誤解を解消するために、それほど重たくなくて、楽しそうな役割を想起させる名称に一新してみるのも一考に値するのではないか(だからといって実態はそう変わらないかもしれないが)。名称に引きずられて、担当していくうちに仕事の内容や取り組む姿勢が変わっていくことも期待できるからだ。型通りの仕事ではなく、もっと創造的で面白い仕事なのだ、と。

前置きがながくなったが、試みに3つのネーミング案を考えてみた。

1 「アスリートファーストマネージャー」(通称 アスマネ)
ひとこと:管理したり指示したりする会社の仕事の延長ではなく、選手(会員)たちが走りやすいようにサポートする仕事だという誇りを持ってもらえるかもしれない。

2 会長を「ゼネラルマネージャー」(通称 GM)  
副会長を「ファーストマネージャー」(通称 FM)  
事務局長を「マネージャー」(通称 マネージャー)
ひとこと:「ゼネラル」や「ファースト」がつかない分、負担感が軽減される。言葉のまやかしではないかという批判があるかもしれないが、あまり難しく考えないことがミソ。

3 「ランニングファシリテーター」(通称 ランターまたはRF)
ひとこと:会の管理・統括者というイメージを払拭して、活動の「進行役」くらいの気楽な気持ちで仕事にあたってもらえるのではないか。会員を支援しているのだというささやかな誇りを持ってもらえたら成功。

私は、あまりカタカナ語が好きではないが、ここはカタカナの利点を最大限利用した。


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# by hasiru123 | 2018-04-10 20:18 | その他

桜の樹をどう守るか

朝のジョギングが終わると、自宅近くの公園にある手洗いに立ち寄り、うがいをする。手洗い場の前には桜の樹があって、がらがらやると自然と桜の枝ぶりが目に入ってくる。そのつぼみが膨らみかけたことに気がついたのは3月中旬だった。つぼみから花びらが開くまでが待ち遠しいものだが、今年はその間が短かった。

一気に開花し、その期間花冷えもなく、風雨にさらされることもなく、約1週間の毎日を楽しませてくれた。今年は、開花期間に合わせた遠出をすることができなかったが、近隣で撮った写真を前にして、感動をどう切り取ろうかとRAWデータの整理にとりかかかったところである。

さて、桜の樹をどう守るかという話をする。

昨年から桜を枯らしてしまう害虫が話題に上るようになった。

この害虫はクビアカツヤカミキリというカミキリムシの一種で、中国や朝鮮半島、台湾、ベトナムなどに分布し、にほんには本来、生息していない種だったが、2012年に名古屋市内の桜の樹で、日本で初めて発見され、それ以来、桜の幹を食い荒らして立ち枯れされる被害が出始めた。

いっこうに被害が治まらない状況から、クビアカツヤカミキリは、今年1月に環境省から特定外来生物に指定された。以上、公益財団法人日本花の会主任研究員の和田博幸さんの解説による(NHKテレビのオピニオン番組「視点・論点」から)。

私たちの周囲にある桜の樹も衰えが目立ち始めて来た。桜名所を再生させるには、気がついてから手を打つのではなく、長期レンジを見据えた取り組みが欠かせない。

番組の中で和田さんは「まずは環境変化が進む中で、広い範囲で桜が育つ環境をとらえ、地域住民と行政、樹木医などが桜を見守る体制と協力を作り、様々な叡智を集約させること」と結んでいた。桜の美しさを愛(め)でつつも、次世代に残すことが今を生きる者たちに課せられた役目だろう。

以下の3枚は、近隣で撮った桜風景である。

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中院のシダレザクラ

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新河岸川の桜堤

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新河岸川で花筏を周遊する


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# by hasiru123 | 2018-04-05 07:21 | その他

乾通りの春

この季節になると気持ちが張りつめてしまうのはなぜだろうか。もう少し自然体で向き合いたいと思うのだが、なかなかむずかしい。
関東地方では、今年の桜は例年よりも10日ほど早まった。先初めの桜、ぱっと明るくなった桜、散り際の桜、雨に濡れた桜、霧の中の桜、花弁が川面にたまった花筏。今年も時間の許す限り、各地を訪ねようと思う。

3月24日から、皇居乾通りの一般公開が始まった。春の公開は、樹木更新工事のため2年ぶりである。以下の5枚は、25日に撮ったものである。なお、ブログ用に写真のサイズを小さくしているため、細密性に欠ける点はご容赦いただきたい。

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       富士見櫓を臨むソメイヨシノ

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       乾堀門付近のベニシダレ

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       乾濠沿いのソメイヨシノ

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       門長屋前のシダレザクラ

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       蓮池濠沿いのソメイヨシノ


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# by hasiru123 | 2018-03-26 19:38 | その他

三芳野神社とその社宝

春爛漫の季節に突入と思いきや、花冷えの日が続く。

さて、私が氏子総代を務めさせていただいている「県指定文化財三芳野神社」の社宝展が川越市立博物館において開催中である。

市立博物館には三芳野神社の美術的、歴史的に大変貴重な文化財が保存されておいる。ぜひこの機会に、三芳野神社に寄せた先人の心に触れ、その文化遺産の一端をご鑑賞いただければと思う。以下にそのご案内をさせていただく。

内容 第27回収蔵品展「三芳野神社とその社宝」  
 川越城本丸の城内にあった三芳野神社の歴史を、その社宝から振り返る。
開催時期 3月17日(土)〜5月13日(日)
開館時間 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 3月19日(月曜)・23日(金曜)・26日(月曜)・4月2日(月曜)・9日(月曜)・16日(月曜)・23日(月曜)・27日(金曜)・5月7日(月曜)入館料 一般200円(160円) 大学生・高校生100円(80円) 
 ※( )内は20名以上の団体料金
交通案内 東武東上線・地下鉄有楽町線・地下鉄副都心線・JR川越線「川越駅」または西武新宿線「本川越駅」から東武バス「蔵のまち経由」乗車「札の辻」バス停 下車徒歩10分東武バス「小江戸名所めぐり」乗車「博物館」バス停下車すぐイーグルバス「小江戸巡回バス」乗車「博物館・美術館前」バス停下車すぐ
パンフレット 下記のサイトを参照されたい 
 → http://museum.city.kawagoe.saitama.jp/ippan/panf/30-03-17a.pdf

なお、三芳野神社は平成27年11月から漆の塗装工事中だがが、拝殿の正面からはその一部を垣間見ることができるようになっている。市立博物館から徒歩数分のところなので、併せてお立ち寄りいただければ幸だ。住所は、埼玉県川越市郭町2-25-11。


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# by hasiru123 | 2018-03-20 21:02 | その他

今年の初めに地元の広報誌へ載せていただいた文章を転載する。

たった1丁の豆腐を買うためにタクシーに乗らなければならない──。ある地方都市に住む高齢者の悲鳴である。食料品や生活必需品の買い物に困る人々を「買い物弱者」(または「買い物難民」)という。

今、全国に約7百万人いると推計されている。車社会の過剰な進展と流通の変化によって、従来の商店街が急速に衰退したためである。

経済産業省の定義では「生鮮食料品店までの距離が500m以上かつ自動車を持たない人」を買い物困難者としている。だとすると、私が住んでいる町にも遠からずそのような事態に遭遇する可能性が高い。

どのような取り組みが考えられるだろうか。代表的なものに、移動販売やコミュニティバス、買い物代行、宅配などがある。行政が補助金などで支援しているケースは多いが、事業の約7割が赤字だという。急激に成長したネット通販は、高齢者には少しハードルが高い。一帯の住民が買物に困らない町へ「移住する」という手もあるが、時間と費用に難点があり、さらにその地域の衰退や文化の消滅を招く恐れがある。

そこで考えられるのが、AI技術の活用である。ドローンを使った配達や、自動運転を利用した買い物、RFID(radio frequency identifier)という超小型の集積回路を使った店舗のレジ精算などだ。そして、アナログ的ではあるが、「御用聞き」の復活である。一人暮らし高齢者の見守りにも生かせそうである。

どれも決め手を欠き、すぐに着手できそうなものはないかもしれないが、並行して進めれば効果を出せるのではないか。


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# by hasiru123 | 2018-03-18 20:11 | その他