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夢のマラソン

先のボストンマラソンで、男子は川内優輝(埼玉県庁)が2時間15分58秒で初優勝した。日本では、1987年大会で瀬古利彦が優勝して以来の快挙だ。久しくなかった日本人選手の国際大会での優勝である。

川内の最近の主要な大会は、前半から先頭集団に遅れたり、ペースの上げ下げで消耗したりで、終盤追い込むもののトップから大きく水をあけられてゴールインということが続いていた。ところが、今回ばかりは違っていた。40キロでトップを行くジョフリー・キルイ(ケニア)を抜き去り、2分以上の大差をつけたのである。

ボストンのある東海岸は春の大寒波に見舞われ、スタート時の気温は5度を下回る寒さと風雨。多くの選手たちには、早期の天候回復が待たれただろうし、悪条件の気象コンディションに戦意を失いかけた選手もいただろう。そんな中で、川内はこの気象条件を好機と見たのだ。その卓抜なチャレンジ精神に、国内のみならず、世界のランナーが勇気づけられ、励まされたことだろう。

強いマラソンランナーの証明は、記録か勝負か、という永遠の命題がある。勝負は、だれといかにしのぎを削って勝てたかということに尽きる。選手が持っている心身内面の成熟度によるところが大きいのである。そして、優勝はもっとも誇り高い選手の証でもある。

一方で、記録は走力があるだけでなく、気象条件や回りとの競り合いなどが追い風とならないとなかなか生まれにくい。たしかに、運を味方に引き寄せることができるかという外部要因が大きなポイントになる難しい挑戦といえるだろう。

しかし、今回のレースでは悪い気象条件を味方にして勝利をもぎ取ったのである。川内は、そういう意味で稀有なマラソンランナーである。


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# by hasiru123 | 2018-04-21 12:34 | マラソン

名は体を表す

私が所属しているランニングクラブに、世話人のような役割を担う「会長」や「事務局長」などという役職がある。先の総会後に行われた懇親会で、なかなか引き受け手が見つからない副事務局長に関連して、この際「事務局長」という名称を変えてはどうかというということが話題になった。

そのことについて、私の感想・意見を述べさせていただく。

名は体を表す」という言葉があるとおり、交代を円滑に進めるためにはネーミングはとても大事だ。交代の必要性を説くまでもなく、名称ひとつで受け手の印象や理解が異なるからである。

「事務局長」という名称が、上の人で、会全体を切り盛りし、何か難しい仕事をする人だという印象を持つ人は多いと思う。もちろん大変な仕事をする役割ではあるので、そういう受け止め方はあるだろう。一方で、「自分にはとてもできそうにない」「楽しむつもりで入ってきたのに、何で走ること以外に汗をかかなくてはならないのか」という思い込みも未経験者の壁になっているような気がする。

会員として楽しみを享受するだけの一方通交ではなく、時として会の役割を分かち合うことも必要である。しかし、ここではそういう一般論は封印して、誤解を解消するために、それほど重たくなくて、楽しそうな役割を想起させる名称に一新してみるのも一考に値するのではないか(だからといって実態はそう変わらないかもしれないが)。名称に引きずられて、担当していくうちに仕事の内容や取り組む姿勢が変わっていくことも期待できるからだ。型通りの仕事ではなく、もっと創造的で面白い仕事なのだ、と。

前置きがながくなったが、試みに3つのネーミング案を考えてみた。

1 「アスリートファーストマネージャー」(通称 アスマネ)
ひとこと:管理したり指示したりする会社の仕事の延長ではなく、選手(会員)たちが走りやすいようにサポートする仕事だという誇りを持ってもらえるかもしれない。

2 会長を「ゼネラルマネージャー」(通称 GM)  
副会長を「ファーストマネージャー」(通称 FM)  
事務局長を「マネージャー」(通称 マネージャー)
ひとこと:「ゼネラル」や「ファースト」がつかない分、負担感が軽減される。言葉のまやかしではないかという批判があるかもしれないが、あまり難しく考えないことがミソ。

3 「ランニングファシリテーター」(通称 ランターまたはRF)
ひとこと:会の管理・統括者というイメージを払拭して、活動の「進行役」くらいの気楽な気持ちで仕事にあたってもらえるのではないか。会員を支援しているのだというささやかな誇りを持ってもらえたら成功。

私は、あまりカタカナ語が好きではないが、ここはカタカナの利点を最大限利用した。


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# by hasiru123 | 2018-04-10 20:18 | その他

桜の樹をどう守るか

朝のジョギングが終わると、自宅近くの公園にある手洗いに立ち寄り、うがいをする。手洗い場の前には桜の樹があって、がらがらやると自然と桜の枝ぶりが目に入ってくる。そのつぼみが膨らみかけたことに気がついたのは3月中旬だった。つぼみから花びらが開くまでが待ち遠しいものだが、今年はその間が短かった。

一気に開花し、その期間花冷えもなく、風雨にさらされることもなく、約1週間の毎日を楽しませてくれた。今年は、開花期間に合わせた遠出をすることができなかったが、近隣で撮った写真を前にして、感動をどう切り取ろうかとRAWデータの整理にとりかかかったところである。

さて、桜の樹をどう守るかという話をする。

昨年から桜を枯らしてしまう害虫が話題に上るようになった。

この害虫はクビアカツヤカミキリというカミキリムシの一種で、中国や朝鮮半島、台湾、ベトナムなどに分布し、にほんには本来、生息していない種だったが、2012年に名古屋市内の桜の樹で、日本で初めて発見され、それ以来、桜の幹を食い荒らして立ち枯れされる被害が出始めた。

いっこうに被害が治まらない状況から、クビアカツヤカミキリは、今年1月に環境省から特定外来生物に指定された。以上、公益財団法人日本花の会主任研究員の和田博幸さんの解説による(NHKテレビのオピニオン番組「視点・論点」から)。

私たちの周囲にある桜の樹も衰えが目立ち始めて来た。桜名所を再生させるには、気がついてから手を打つのではなく、長期レンジを見据えた取り組みが欠かせない。

番組の中で和田さんは「まずは環境変化が進む中で、広い範囲で桜が育つ環境をとらえ、地域住民と行政、樹木医などが桜を見守る体制と協力を作り、様々な叡智を集約させること」と結んでいた。桜の美しさを愛(め)でつつも、次世代に残すことが今を生きる者たちに課せられた役目だろう。

以下の3枚は、近隣で撮った桜風景である。

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中院のシダレザクラ

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新河岸川の桜堤

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新河岸川で花筏を周遊する


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# by hasiru123 | 2018-04-05 07:21 | その他

乾通りの春

この季節になると気持ちが張りつめてしまうのはなぜだろうか。もう少し自然体で向き合いたいと思うのだが、なかなかむずかしい。
関東地方では、今年の桜は例年よりも10日ほど早まった。先初めの桜、ぱっと明るくなった桜、散り際の桜、雨に濡れた桜、霧の中の桜、花弁が川面にたまった花筏。今年も時間の許す限り、各地を訪ねようと思う。

3月24日から、皇居乾通りの一般公開が始まった。春の公開は、樹木更新工事のため2年ぶりである。以下の5枚は、25日に撮ったものである。なお、ブログ用に写真のサイズを小さくしているため、細密性に欠ける点はご容赦いただきたい。

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       富士見櫓を臨むソメイヨシノ

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       乾堀門付近のベニシダレ

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       乾濠沿いのソメイヨシノ

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       門長屋前のシダレザクラ

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       蓮池濠沿いのソメイヨシノ


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# by hasiru123 | 2018-03-26 19:38 | その他

三芳野神社とその社宝

春爛漫の季節に突入と思いきや、花冷えの日が続く。

さて、私が氏子総代を務めさせていただいている「県指定文化財三芳野神社」の社宝展が川越市立博物館において開催中である。

市立博物館には三芳野神社の美術的、歴史的に大変貴重な文化財が保存されておいる。ぜひこの機会に、三芳野神社に寄せた先人の心に触れ、その文化遺産の一端をご鑑賞いただければと思う。以下にそのご案内をさせていただく。

内容 第27回収蔵品展「三芳野神社とその社宝」  
 川越城本丸の城内にあった三芳野神社の歴史を、その社宝から振り返る。
開催時期 3月17日(土)〜5月13日(日)
開館時間 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 3月19日(月曜)・23日(金曜)・26日(月曜)・4月2日(月曜)・9日(月曜)・16日(月曜)・23日(月曜)・27日(金曜)・5月7日(月曜)入館料 一般200円(160円) 大学生・高校生100円(80円) 
 ※( )内は20名以上の団体料金
交通案内 東武東上線・地下鉄有楽町線・地下鉄副都心線・JR川越線「川越駅」または西武新宿線「本川越駅」から東武バス「蔵のまち経由」乗車「札の辻」バス停 下車徒歩10分東武バス「小江戸名所めぐり」乗車「博物館」バス停下車すぐイーグルバス「小江戸巡回バス」乗車「博物館・美術館前」バス停下車すぐ
パンフレット 下記のサイトを参照されたい 
 → http://museum.city.kawagoe.saitama.jp/ippan/panf/30-03-17a.pdf

なお、三芳野神社は平成27年11月から漆の塗装工事中だがが、拝殿の正面からはその一部を垣間見ることができるようになっている。市立博物館から徒歩数分のところなので、併せてお立ち寄りいただければ幸だ。住所は、埼玉県川越市郭町2-25-11。


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# by hasiru123 | 2018-03-20 21:02 | その他

今年の初めに地元の広報誌へ載せていただいた文章を転載する。

たった1丁の豆腐を買うためにタクシーに乗らなければならない──。ある地方都市に住む高齢者の悲鳴である。食料品や生活必需品の買い物に困る人々を「買い物弱者」(または「買い物難民」)という。

今、全国に約7百万人いると推計されている。車社会の過剰な進展と流通の変化によって、従来の商店街が急速に衰退したためである。

経済産業省の定義では「生鮮食料品店までの距離が500m以上かつ自動車を持たない人」を買い物困難者としている。だとすると、私が住んでいる町にも遠からずそのような事態に遭遇する可能性が高い。

どのような取り組みが考えられるだろうか。代表的なものに、移動販売やコミュニティバス、買い物代行、宅配などがある。行政が補助金などで支援しているケースは多いが、事業の約7割が赤字だという。急激に成長したネット通販は、高齢者には少しハードルが高い。一帯の住民が買物に困らない町へ「移住する」という手もあるが、時間と費用に難点があり、さらにその地域の衰退や文化の消滅を招く恐れがある。

そこで考えられるのが、AI技術の活用である。ドローンを使った配達や、自動運転を利用した買い物、RFID(radio frequency identifier)という超小型の集積回路を使った店舗のレジ精算などだ。そして、アナログ的ではあるが、「御用聞き」の復活である。一人暮らし高齢者の見守りにも生かせそうである。

どれも決め手を欠き、すぐに着手できそうなものはないかもしれないが、並行して進めれば効果を出せるのではないか。


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# by hasiru123 | 2018-03-18 20:11 | その他

久しぶりに女子マラソンのテレビ中継で、ワクワクしながら見ることができた。

「名古屋ウイメンズマラソン2018」で、初マラソンの関根花観(日本郵政グループ)は日本人最上位の3位に入った。同時にMGCの出場権も獲得した。また、2時間23分7秒は、女子の初マラソン国内歴代4位に相当するすばらしい記録であった。

関根はもともとスピードの豊かな選手で、2年前の日本選手権10000mで2位に入り、リオ五輪の代表に選ばれている。同じ所属先の先輩である鈴木亜由子に引っ張られながら、めきめきと力をつけてきた。レースの中で見せる腰高で柔軟性のあるフォームは潜在能力の高さを物語っている。

集団の中での関根の位置は30キロ近くまではトップグループにあって、終始5キロ17分前後のラップを刻んだ。ペースメーカーがいなくなってからもペースが崩れることはなかった。集団を引っ張るメスケレム・アセファ(エチオピア)が前に出たあたりからは、さすがについて行くことができなかったが、初マラソンとしてはとてもうまいレース運びをしたと思う。マラソンへの適応力は十分で、今後が楽しみな選手である。

関根はまだハーフマラソンを走ったことがないが、今朝読んだ電子版の産経新聞によると、中学時代からマラソンを目標にしていたとのことである。好きであるとはいえ、軽々と(もちろん苦しそうではあったが)30キロ以降の鬼門を乗り越えたしまった新人に脱帽である。

また、関根の先輩の鈴木が沿道で応援している様子がテレビカメラに映し出されていたが、解説者の高橋尚子さんの話では彼女もマラソンを目指して取り組んでいるという。次のシーズンには、いよいよ鈴木亜由子のデビューが見られるかもしれない。

ここで、突然ではあるが女子マラソンと関係ない話題に移る--。私事になるが、この日は日高市で開催された「日高かわせみマラソン」に出場する予定を組んでいたが、インフルエンザのために、果たすことができなかった。2年ぶりの同大会を楽しみにしていたが、大変に残念である。

インフルエンザとかぜの諸症状は似てはいるが、その実態はまったく異なる病気であることに遅ればせながら気づかされた。39度を超えるような高熱は出なかったが、激しい頭痛と脱力感が5日間続き、体力をずいぶん消耗してしまった。幸いにして食欲の減退はそれほどではなかったものの、発症から9日たった今でも完全にはもとの味覚に戻っていない。好きなコーヒーやビールもまだ飲みたいとは思わない。

あと1週間もすれば桜が開花しそうな気配である。春風に乗って走れるのは、もう少し先になりそうだ。





小さい春、みーつけた!



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# by hasiru123 | 2018-03-12 20:38 | マラソン

日本選手が史上最も活躍したレースと言っていいだろう。一昨日開催された東京マラソンである。

設楽悠太(ホンダ)と井上大仁(MHPS)が高い次元で競り合った。設楽は日本記録を更新し、井上は日本歴代第4位。2人は同時に2時間6分台をたたき出した。さらに他の日本選手4人が2時間8分台、3人が2時間10分を切った。一つのレースで上限の6人がGC(グランドチャンピオン)出場権を得たのは、初めてのことだ。

このレースを見て思い出したのは、1983年2月に行われた東京国際マラソンである。78-80年の福岡国際で3連覇した瀬古利彦(ヱスビー食品)が、故障明けから久しぶりに出場した大会だった。

主な出場選手に、瀬古、宗茂、宗猛兄弟(旭化成)らがいた。そして、海外からゴメス(メキシコ)、ネディー(エチオピア)、イカンガー(タンザニア)らの強豪が出場した。終盤の赤坂見附からの上りで激しいデッドヒートが展開され、瀬古が当時の日本最高記録で優勝した。続いて宗猛も日本最高で2位に入った。日本のマラソンが一番輝いていた時代である。

今回のレースはそれに次ぐもので、日本のマラソン史に残る壮絶な戦いだったといえるだろう。しかし、先の東京国際の場合と大きく異なるのは、いま世界には今回誕生した日本記録をしのぐ外国人選手が何十名もいるということだ。時間にして、トップと3分以上の開きがある。

2時間6分54秒で3位に入った井上は、レース後のインタビューに「ただただ、あんまり思い出したくないくらいに悔しい」と、ライバルに負けた心境を語った(2月26日産経新聞)。「やられたらやり返す」とも。井上は設楽と同世代の25歳だ。ぜひ、この悔しさをバネに世界と戦える力を養ってほしい。そして、多くの選手が新しい日本記録を書き換えるべく挑んでもらいたいと願っている。


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# by hasiru123 | 2018-02-27 20:49 | マラソン

札幌五輪と音楽

平昌冬季五輪がたけなわである。

今から46年前に開催された札幌冬季五輪は、もともと1940年に東京五輪と同じ年に開催されるはずだった。ところが、日中戦争のために日本が開催権を返上。戦後になって日本が繁栄していく中で、改めて64年に東京五輪が、72年に札幌五輪が開催されることになった。

72年には大阪で万国博が開催されている。戦後日本の奇跡の高度経済成長を世界に示す大きなイベントが64年から72年まで続いたことになる。

平昌五輪の開会式の前日、NHK・FM放送の「クラシックの迷宮」で「音楽による札幌オリンピック回顧」を聴いた。音楽評論家で思想史研究者の片山杜秀さんが、古今東西の名曲を独創的な視点で自在に論じる音楽番組である。なお、上記の二段目と三段目のパラグラフは、片山さんの語りから私が勝手にリライトしたものである。

番組の中では、札幌五輪に関連した10曲について歴史を絡ませながら紹介していた。冒頭で流されたのは「純白の大地」(古関裕而:作曲, 歌:日本合唱協会)という入場行進曲で、東京五輪の開会式を思い起こさせる格調高いスポーツ音楽だ。そして、68年グルノーブル冬季五輪の公式記録映画の主題歌「白い恋人たち」(フランシス・レイ:作曲)が続いた。

片山さんは、「純白の大地」は「名曲だが広く歌われれたかというと、残念ながらそうでもなかった」と言う。その理由について、「白い恋人たち」を引き合いに出して「ウインタースポーツの音楽を一新した。高度資本主義社会のブルジョワジーの冬期の余暇生活のセンチメンタルな感覚の一つの定型をこの音楽が作り出してきてしまったというくらいの決定的な曲で、古関の作品ではその時代の気分を担いきれなくなった」と専門的なコメントを加えている。

しかし、開会式を盛り上げるために作られた「冬(ウィンター)」(武満徹:作曲)や行進曲「白銀の栄光」(山本直純:作曲)、「映画音楽「札幌オリンピック」から「終曲」(佐藤勝:作曲)などは、今聴いても少しも古さを感じさせない。「白銀の栄光」はバラエティー番組「ゲバゲバ90分」のバックグラウンド音楽として使われるなど、楽しいマーチに仕上がっている。そして、音楽として今につないでいる曲に「虹と雪のバラード」(トワ・エ・モワ:歌)もある。

64年から72年までの8年間で、音楽を聴く人の生活が多様化し、気分も大きく変わったということだろう。

札幌五輪から2020東京五輪までの48年間で、何が変わり、何が変わらないだろうか。大切なものが失われなければいのだが。


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# by hasiru123 | 2018-02-15 19:29 | その他

2018年埼玉県駅伝

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ここ数週間で懸念されたのが選手の故障やインフルエンザなどのアクシデントだった。選手の皆さんのしっかりした体調管理によって、その心配は杞憂に終わった。

坂戸市陸上競技協会は今年も「市町村男子の部」(6区間42.195キロ)と「一般・高校女子の部」(5区間20.5キロ)にそれぞれ1チームずつ出場した。

男子は、2時間20分15秒で過去最高の5位に入賞した。15回連続出場して、5度目の入賞である。昨年と比べると、3分10秒短縮して5つ順位を上げた。1区を4位でタスキをつなぐと、以後4位から5位の間で走り切った。3区と5区の長丁場を含めて、どの区間にもウイークポイントがなかったことが飛躍の大きな要因だったように思う。

オーダーは1区と2区は昨年と同じだが、3区以降は2名が入れ替わり担当区間も変わった。新しいメンバーの加入もレベルアップにつながった。いいチームに仕上がってきた。

今後は、さらに上を目指して日々の練習に取り組んでいただきたい。とはいうものの、そう簡単なことではないことは選手自身がよく知っている。駅伝・東洋大スピリッツではないが、まさに「その1秒をけずりだせ」ということだろう。

女子は、2年続けての出場となった。女子監督兼選手のSさんにはオーダー編成で大変苦心されたが、今年も確実にりタスキをつなぐことがでた。この部門に参加する陸協チームはまだ少ない。そんな中で、私たちの取り組みが本駅伝大会の先駆けとなれば幸いである。

今年も多くの役員のみなさんにきめ細かいサポートにあたっていただいた。総勢で20名の暖かい応援に心から感謝を申し上げます。

<参考> 午前9時現在の気象コンディションは、晴れ、3.8度、北西の風1.6mだった。

(写真)さいたま新都心駅前をスタートする男子の選手たち


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# by hasiru123 | 2018-02-04 21:01 | 駅伝

2018年奥むさし駅伝


先の1月28日(日)に、飯能市で第16回奥むさし駅伝競走大会が開催された。私は例によって監督として選手に付いたので、走ることはなかった。

大会本部から発表されるスタート時の気象条件を記録に書きとめるつもりが、見落としたようだった。そこで自分で気象庁発表の飯能市の気温等を調べたら、1時間ごとのデータはなかった。したがって、近隣の所沢市と秩父市の気象データの中間値をとって代替することにした。「9時 曇り -0.3度 東北東の風0.8m」だった。極寒の日々が続く今日このごろだが、この時間にしては暖かく感じられた。

坂戸市陸上競技協会として7度目の出場である。

前回から4名の選手が入れ替わり、フレッシュなオーダー編成となった。今回走った選手は全員が来週行われる埼玉県駅伝のエントリー選手であることから、そのトライアルという位置づけで臨んだ。結果は29位(出場チーム数156)で、昨年よりも25順位を上げ、記録を4分近く短縮。また、各区間の順位も26位から40位の間で安定した走りを見せた。出場した一般の部は大学や実業団のチームが含まれていて、その中でのこの結果は上出来と言っていい。

また、埼玉県駅伝で1区を予定しているI選手は、今回は別のチームから出場して最長区間の1区で18位と調子を上げてきた。次の大会での活躍を期待したい。

早朝からサポートにあたってくださった役員の皆様には、御礼を申し上げます。

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開会式の来賓としてあいさつする横溝三郎さん(東京国際大学駅伝部総監督)

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1区のスタート

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記念写真(前列が今回は走った選手たち)





第2回プラチナブロガーコンテスト



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# by hasiru123 | 2018-02-02 20:48 | 駅伝

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日本のカヌー競技で、ライバルのペットボトルに禁止薬物を混入するという事件が起きた。2014年のリオ五輪では初めてメダルを獲得したが、それに水を差す事態となった。

本人が意図的に行うものではなく、ライバルなどの妨害のために行うドーピングを「パラ・ドーピング」というのだそうだ。ドーピング検査で陽性が判明すると、選手自身が潔白であることを自分で証明しなければならない。ましてパラ・ドーピングとなると、犯人を自分で探して、証拠を差し出すことが求められる。気の遠くなるくらいハードルが高い。

幸いにして、日本はこれまでドーピングについてはクリーンとされていたため、それほど強い関心がなかったかもしれない。しかし、これからはそうはいかないだろう。防止策については、競技団体と選手自身によるリスクマネジメントを徹底するしかないのではないか。

残念なことだが、性悪説に立たざるを得ない。そして、子供たちにフェアープレー精神を説く以前に、まずは大人たちがトップアスリートの不正に対し、どう向き合うのをよく考える必要があるだろう。

1月11日の朝日新聞で、「カヌー不祥事/個人の罪で済ませるな」と題した社説が掲載されていた。スポーツ倫理を組み込んだ教育・研修プログラムを成長過程に合わせて編成し、子どものうちから折にふれ、伝えていくことを提案している。同感だ。例えば、選手の相談に乗り、精神面から支えるメンタルトレーナーの育成・充実や、納得できる代表選考なども、引き続き取り組むべき課題だろう。いま指導者に必要なのは、技術の向上や精神力の強化よりも競い合う仲間たちへのリスペクトをどう教えるかだ。

トップアスリートとの競争に敗れた人たちをどうケアするかも大事である。そして、スポーツの第一線を離れた選手たちの第二の人生をどう歩むかについても、適切にサポートできる社会にしていくことを忘れてはならない。

(写真)厳冬期の初雁公園/埼玉県川越市





第2回プラチナブロガーコンテスト



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# by hasiru123 | 2018-01-24 20:30 | その他

この正月に見た映画から。いずれもヒトラーが絡むものだった。
『ヒトラーに屈しなかった国王』は、第二次世界大戦当時、ナチス・ドイツに抵抗し、国の運命を左右する決断を下したノルウェー国王ホーコン7世の3日間(1940年4月9日-11日)を描いた物語である。

ナチス・ドイツ軍がノルウェーに侵攻した。降伏を拒否した国王は、閣僚とともに首都オスロを離れる。ドイツ公使ブロイアーは再び降伏を要求し、ノルウェー政府に国王との謁見の場を設けるよう求めてくる。翌日、ドイツ公使と会うことになった国王は、ナチスに従うか、国を離れて抵抗を続けるか、決断を迫られる。

北欧の小国ながらナチス・ドイツに最も抵抗し続けたノルウェーにとって、歴史に残る重大な決断を下した国王ホーコン7世の運命やいかに。

ノルウェーは立憲君主制を維持しながら、対外的には中立の立場をとってきた。立憲君主制は憲法に従って君主が政治を行う制度だが、君主の権力は憲法によって制限されている。君主の地位はたぶんに形式的であり、議会や内閣が統治の中心を占める。そのためには国王といえどもドイツの支配下に組み込まれるという重大な決定を簡単に承諾するわけにはいかないのだ。

しかし、軍事的に弱小国のノルウェーが抵抗の姿勢を貫徹することは困難を極める。国民への責任を果たすには、ドイツとどう向き合えばいいのか。白旗を挙げてドイツの軍門に下るというのも、犠牲を最小に食い止めるという意味では、ありだと思う。国民視点に立ったとき、ホーコン7世の姿勢が必ずしも最適な解だったとは言えないかもしれないが、小国の運命を背負った国王の姿に凛々しさと親しみを感じた。

この映画を一面的な戦争ドラマにしなかったのは、国王の国民と政府への誠実な態度によるところが大であるが、ヒトラーの指示を伝えるドイツ公使の役回りも光っている。ノルウェーのクーデターにより誕生したクヴィスリング政権(ナチス・ドイツ寄りの新政権)を批判しつつ降伏を求めるあたりは、硬軟織り交ぜたしたたかな外交官だ。

今の日本の立憲政治と照らして考えてみるには、格好の作品だと思う。

もう一つは『否定と肯定』。ホロコーストの真実を探求するユダヤ人の女性歴史学者デボラ・F・リップシュタットと、イギリスの歴史作家で、ホロコーストはなかったとする否定論者のデイヴィッド・アーヴィングが、法廷で対決する。ノンフィクションを基に作られた映画である。

ホロコーストとは、ユダヤ人などに対してナチス・ドイツが組織的に行った大量虐殺を指す。第二次世界大戦後、二度とこのような行為を繰り返してはならないという強い意志、魂が、少なくとも欧米諸国を支えてきた。

真実を守ろうとする者は、否定論者のような存在とどのように向き合うべきなのか。無視するのがいいか、ホロコーストの生き証人に語らせるのがいいか・・・。この難しいテーマに直球勝負で挑んだのが「否定と肯定」である。

映画を見る楽しみをそぐといけないから、話の中身にはこれ以上触れないことにする。私がここで注目したのは、イギリスでは、アメリカと違い(もちろん日本とも違うが)、原告ではなく被告に立証責任がある点だった。アーヴィングがイギリスで訴えを起こした理由の一つはここにある。リップシュタットがイギリスの弁護士を雇って、この重い立証責任をどんなやり方で果たそうとするのかも大きな見どころである。

本題からそれるが、リップシュタットはイギリス滞在中も時間のある限りジョギングを欠かさないという熱心なランナーだ。弁護士から、走るルートを変えるように助言されるくだりがあるが、何事も起こらなくて安堵の胸をなでおろした。

『ヒトラーに屈しなかった国王』はノルウェー、『否定と肯定』はアメリカの作品だが、最近の日本にはこんな力の入った映画が少なくなったなあと、深く感じ入った。なお、ナチス・ドイツを巡る映画は、この他に『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』と『ブルーム・オブ・イエスタディ』(いずれも未見)が上映中だ。





第2回プラチナブロガーコンテスト



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# by hasiru123 | 2018-01-10 20:40 | 芸術

今年の箱根駅伝は、青学大が史上6校目の4連覇を果たした。往路では山上りの5区でトップの東洋大を激しく追い上げ、復路では山下りの6区で東洋大を逆転した。トップに立つと、続く7、8区も連続の区間賞で2位以下を大きく引き放した。往路の東洋大は1,2年生の活躍でトップをキープした。

青学大は5区の竹石が右足のけいれんのため東洋大を追いきれなかったが、6区以降は青学大の描いたとおりの展開となった。青学大と並んで優勝候補の一角とされた東海大と神奈川大は、今季活躍したスピードランナーを多く擁してはいたが、力を発揮することができなかった。

青学大の強さは、何といっても選手層の厚さにある。16名の登録選手中、13分台(5000m)または28分台(10000m)の選手が多数いる中で、実際に走れなかった選手が3名いる。同様に、登録すらされなかった選手も4名いる。主将の吉永龍聖も登録されたものの出場することはなかった。このように実績のある選手でも、調子次第で容赦なく候補から外されていく。

前回5区を走った神野大地や2区の一色恭志ような超エース級の選手は見られないものの、これだけ走力のある選手をそろえられるチームは他にはない。チーム内の競争の激しさはいかばかりかと思う。東海大にもたしかに素晴らしい記録を持っている選手は多いが、切磋琢磨の点で青学大の後塵を拝しているといえるだろう。

私の関心は、早くも来年の戦いに向いている。これからも青学大は力のある高校生が多く入学してくるだろうから、来年も優勝候補はゆるぎないだろう。また、下級生の頑張りで往路を面白くしてくれた東洋大は、戦力が大幅にアップすることが予想される。東海大や拓殖大、法政大なども今年のメンバーが多く残るし、神奈川大も戦力を立て直してくるだろう。そして、五輪のマラソンを目指す選手が輩出するのではないかという期待もある。





第2回プラチナブロガーコンテスト



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# by hasiru123 | 2018-01-07 18:37 | 駅伝

今年の10大ニュース

今年の10大ニュースを挙げてみた。直接自分がかかわっていなくても、わがことのように思えたものは、取り上げた。

1 3年ぶりに小江戸川越ハーフマラソンを走った。来年のフルマラソンにつながればうれしい。
2 所属しているランニングクラブの合宿で、質と量の両面で例年の7割程度ではあったが、走り切ることができた。無理をせず、余裕をもって走ることを忘れないように。
3 9月に、桐生祥秀選手(東洋大)が陸上男子100mで念願の9秒台を出した。日本の短距離界に光が差し込んだことで、忘れられない日に。
4 旭岳で、念願の日本の一番早い秋を見ることができた。鮮やかな紅葉と山の噴煙が脳裏から離れない。
5 遠藤周作の小説を映画化した米作品「沈黙-サイレンス-」を観て、「許し」や「救い」について改めて考えさせらた。はたして、異国や異文化を理解することはできるのだろうかと。
6 地域の方々の力を借りて、オレンジカフェを立ち上げることができた。「継続は力なり」を忘れずに。
7 三浦綾子の『氷点』と『続氷点』を読み、人はいかに生きるべきかという「救い」の文学に触れ、海図のない自分の人生を考えた。重苦しいテーマでありながら、一気に読みほした。
8 県指定文化財三芳野神社の修理工事が半ばを迎え、少しずつ明暦のころの彩りが複現されつつある。あと1年3か月すると竣工に。
9 健診などで2つの要精検が見つかったが、異常はなく安堵の胸をなでおろした。来年は何が見つかるかと思うと滅入るので、何を見ようかと考えたい。
10 おかげさまでこの1年も病気やさしたる故障はなく、健康で走ることができた。今年最大の収穫というべきか。

さて、年明けの箱根駅伝はどうだろうか。今回は「戦国駅伝」と言われる中、東海大が元気である。5000mと10000m、ハーフマラソンで登録選手の上位10名の平均タイムがすべてトップである。5000mの14分未満が12名、10000mの29分未満が7名、ハーフマラソンの63分未満が6名もいる。この圧倒的な選手のスピードからして、来年は東海大が初優勝しそうな気配である。

ところが、そうはいかないのがこれまでの箱根駅伝である。今年の出雲駅伝と全日本大学駅伝では優勝できなかった青学大は箱根3連覇中だ。長い距離ではこの大学が地力を発揮するのではないだろうか。勝負のカギを握るのは5区の上りと6区の下りである。

29日に発表された各大学の区間エントリー選手を見ると、何名か有力な選手を補欠に置いている。中でも、5区と6区で様子を見ようとするチーム目立つ。この2つは選手のスペシャリテイが求められる区間で、起用方法によっては大きな差がつく。したがって、中盤でレース展開が目まぐるしく変わることも考えられる。

箱根駅伝が面白いのは、1区や2区といったスピードランナーがそろう区間での競り合いだけでなく、上りと下りのある中盤に激しい攻防が見られるからだ。前半に上り坂があって、後半に下りがあり、やがてフラットなコースになる。人生と同じではないかと思えてくる。





第2回プラチナブロガーコンテスト



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# by hasiru123 | 2017-12-31 17:33 | その他