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マメの水を抜く

ランニングによって運悪くマメを作り、水泡ができてしまったときの対策について書きます。

マメの状態には大きく分けて二つあります。一つは、水泡が外に出ていない(マメがつぶれていない)場合で、もう一つは水泡が外に出てしまっている(マメがつぶれた)場合です。一つ目の場合は、さらに2段階に別れます。小さな水泡にとどまっている(5ミリ未満)場合と、水泡がある程度大きくなっている(5ミリ以上)の場合です。今回書くのは、このうちの前者、すなわち水泡が外に出ていないケースです。

私がこれまでに、何度となくマメを作ってきたときに対処したのは以下の方法です。

1)5ミリ未満の場合
特に処置は行わないことが多く、練習内容を軽めにしたり、完全休養を取るなどで、自然治癒に任せます。
2)5ミリ以上の場合
①マメに消毒した針を刺して水を抜きます。針で穴を開けるのは1箇所だけでなく、数箇所です。
②ガーゼか真綿を静かに当てて水を吸い取ります。
③マメの部分とその周囲を消毒します。
④救急用のバンドエイドなどを貼ります。マメの部分が、バンドエイドについているガーゼに収まらない場合には、別のガーゼを当ててから絆創膏やテープなどで貼ります。

この方法の問題は、歩いたり(あるいは走ったり)すると、再び水泡がたまりやすいことです。また、入浴時に傷口からばい菌が入らないように細心の注意が必要です。

先ごろ、この二つの方法以外に、効果的かつ(針で穴を開けるよりは)安全な方法があることを知りました。水泡部分に軟膏を塗ることで外から乾燥させて水を抜く処置です。始めは「えっ?外から水を取る方法なんて・・・」と疑心闇儀でした。類似の商品が見当たらないので、あえてブランドを書きますが、「タコの吸出し」という商品です。普通の軟膏よりは硬めのもので、バンドエイドかガーゼにつけたものを貼ります。私が実行したときには、2度の貼り換えで水泡はなくなりました。

「伝統薬ロングセラー物語」という東京都家庭薬工業協同組合のサイトによると、<おでき等の「はれものを切開せずに治したい」という患者の要望にこたえるために、切らずに膿を排膿する方法はないかと考えたのが「たこの吸出し」だ>とあります。マメについても、水疱を破らずに水を抜く効果があるようです。

少々のマメでは、練習を休みたくない、あるいは軽いジョグ程度は何とか続けたいという<練習の虫>にとっては大変ありがたい薬です。ただし、この処方はあくまでも私の症例に対して、自分の判断で実行してみたところ効能を発揮したということです。最良の方法であるとか、お勧めするとか言う意図はありません。

なぜマメ対策について書いたかというと、私が患っている外反母趾はマメとタコとはきっても切り離せない関係があって、マメを作らないときはタコが勢力を張り、タコがないときにはマメを作りやすいことが多いからです。2週間前に行った小川町から千代田公園(坂戸市)までのマラニックで、後半にマメを作ってしまったことは、以前にも書きました。マラニックの翌朝に走ったことで、水を抜いたところに再び水がたまり、物理的に水を抜く方法以外によい方法がないかと思案していたところ、ある薬剤師に紹介していただいたのが「タコの吸出し」でした。

とはいえ、マメを作らないにこしたことはありません。この次には、マメの予防策について考え、書いてみたいと思っています。
by hasiru123 | 2009-04-19 22:07 | 基礎知識