2010年 05月 09日
計画を立てる(中)
ただし、「原則として」というただし書きがつく。学校や走友会などで年間計画が組まれている場合は、それを利用すると計画は立てやすく、実行性も高いだろう。しかし、個人で練習する機会が圧倒的に多い市民ランナーは、あまりきっちりした計画にこだわらない方がいいと思う。でき過ぎた計画は、ちょっとしたスケジュール変更への対応性に難があるからだ。
何の計画でも、予定通りにいかないことの方が多いもの。「計画変更は織り込み済み」くらいに考え、柔軟に対応できるようにしたい。仕事の実行計画なら何が何でも達成しなければならないが、ランニングは自分の身体コンディションが何よりも優先されなかればならないので、状況に応じて自在に変更できる計画がのぞましい。
そこで、スケジュールの見通しがつけやすい1週間」の練習計画を組んでみよう。天気予報だって、3か月予報や1か月予報はあたりはずれが多いが、週間予報だと精度は格段に高くなる。1週間の計画が立てやすい理由は、時間的な近さだけではない。仕事でも勉強でも1週間単位でスケジュールが組まれていることが多いからだ。毎週土曜日と日曜日は休みであるとか、毎週水曜日は外国語学校へ通っている、毎週金曜日は見たいテレビドラマがあって早く家に帰りたい、などだ。
それに対して、1か月の計画は1週間の積み重ねで作ることができる。1か月の計画が独立してあるわけではないからだ。たとえば、第4日曜日にハーフマラソンに出場するとしよう。1週目は距離を中心に走り、2週目にスピードの回復効果をねらって、短めの距離で刺激を与える。そして、3週目はこれまでの練習の疲れを抜くために、ジョグと念密なストレッチを中心とする、といった具合に。週単位で、計画にメリハリをつけやすい。
2週間後、3週間後を念頭に置きながら、まずは月曜日から日曜日までの1週間に何を行うか、ノートに書いてみよう。1週間の始まりは月曜ではなくて、日曜だという人もいる。私は、週末をその週の始まりと考えて、土曜日をスタートに計画を組んだり、考えたりすることが多い。たっぷり走って、そして1週間が始まる。
まずは、1週間の計画を立てて、実行してみる。そこから1年間の計画がスタートする。
(写真)週間スケジュール表の作成例
日別の上段は計画で、下段は実績