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LSDとは何か(10)

  長時間走り続ける方法

LSDはインターバルトレーニングやレペティションとちがって、スピード感やゲーム性に欠けます。長時間のLSDで克服すべきは、残り少ないスタミナとの闘いであると同時に単調さとの闘いでもあります。

そこで、この単調さを乗り越えるためにはどうしたらよいかを考えてみます。私のこれまでの経験からひとつの特徴を発見しました。それは「LSDであまり使わない機能を働かせることによって、一時的ではあるにせよLSDの苦しさから逃れることができる」という、いわば消炎剤のような効果です。たとえば、頭です。LSDではほとんど頭は使われていません。特に左脳(論理を司る脳)は、ほとんど空っぽの状態ではないかと思います。

これまでに、試みてきた方法をいくつかご紹介します。

<カラオケでマスターしたい歌を繰り返し歌う>
ただ、歌うだけでは長続きしませんから、少し難しい曲がいいでしょう。私は、さだまさしさんが作った「秋桜」が好きで、なかなかうまく歌えなかったことから、LSDをやりながら、歌詞を憶えたり、歌い方を工夫したりしました。また、94年の広島アジア大会のNHKイメージソングとなった岡本孝子さんの「ヒロイン」が気に入っていましたので、これも走りながら何とか歌えるようになりました。余談になりますが、この歌はリズムに乗せるのが難しく、大変苦労しました。
LSDとは何か(10)_c0051032_7294798.jpg

<結婚式のスピーチを考える>
どんなことを話そうかと、いろいろ構想をめぐらしたり、あらかじめ考えた原稿を暗唱したりするのでもいいです。600字位の原稿でしたら、2時間も走ればそらで復唱することはいとも簡単なことです。

<文章を考える>
書きたい小文の構成を考えたり、書き出しの数行をひねり出したりするのにもってこいです。

<予定しているレースの展開を考える>
出場するレースを控えていて、その戦略について、いろいろと思い巡らすのも楽しいものです。たとえば、前半は一緒に出るAさんについていって、後半調子がよかったら前へ出てみようとか、往路は風を受けそうだから集団につけて走り、折り合えしてから追い風を利用してペースアップしよう、とか。フルマラソンでしたら、5キロごとのラップタイムをシミュレーションしてみるのもいいでしょう。

<仕事の段取りを考える>
会議の進め方を考えたり、企画書の内容を検討したり、走りながら仕事をすることもできます。しかし、時間がたっぷりあるからといっても仕事はあまりお勧めできません。少しでも楽に走るための手段ですから、できるだけ楽しいことに振り向ける方が目的にかなっていると思います。

このほかにも、頼まれたことを断る言い訳を考えたり、いろいろな策略を凝らしたりするということも十分に可能ですが、経験的に言わせてもらうと、できるだけ「非日常的」なことのほうがより効果を発揮するように思います。この小文も、早朝にLSDを行いながら考えました。
by hasiru123 | 2005-05-20 07:29 | 練習