2005年 05月 23日
練習日誌をつける
「走力を向上させたい」
という人には、ぜひとも練習日誌をつける習慣を身につけてほしいと思います。自分の現在を知る上で、そして前を見るだけでなく振り返るこという意味で大変重要なことだと思います。練習日誌をつけることのメリットは、次のような点にあります。
●体調の変化を把握する
●練習計画や目標を立てるときの貴重な資料となる
●レースのタイムを予想する
●病気になったときの医師への最も信頼できる説明情報になる
小ブログのオーサーが練習日誌をつけるようになったのは、1984年。この年から雑誌「ランナーズ」の付録『RUNNNING DIARAY』(写真)を利用しています。なかなかよくできていて、見開きで1週間分を記入できるようになっています。練習方法やシューズなどに関するワンポイントアドバイスも掲載されていて、飽きさせません。以降、2004年まで『RUNNNING DIARAY』を愛用してきました。2005年は、うっかりして「ランナーズ」の12月号を買い過ごしてしまったため、今年は市販の大学ノートを使っています。
練習日誌をつけることになったきっかけは、同じランニングクラブに所属しているTさん宅におじゃましたときに、ノートにぎっしり書き込んである練習日誌を見せていただいたことです。Tさんはそのときすでに40歳を越えておられましたが、サブスリーをキープする健脚ランナーで、私も早くTさんのレベルに達したいと思っているころでした。レースの記録比較や練習量の前年比、前月比、前週比など細かく記述されていて、それらのデータを見ながら練習計画を立てているとのことでした。サブスリーの源泉はここにあり、という思いを強く抱いた記憶があります。
それでは、練習日誌にはどんなことを書いたらいいのでしょうか。必須項目というのは特にありません。書いていくうちに自分流の記述スタイルができて、必要な項目が決まってくると思います。いくつか思いつくままに拾ってみます。
・時間(開始と終了)
・場所(土か舗装路かの区別も)
・トレーニング内容
・走行距離(日、週計、月計、年計)
・体重と脈拍数、血圧など(朝、練習直後、就寝時など)
・飲酒(量、有無)
・気象条件(天候、温度、湿度、風など)
・給水量(練習時と後)
・体調(練習前と練習後、故障の具合も。ABCランクでも可)
・練習強度(コメントまたはランク)
・その他コメント
「脈拍数」は、練習時のものがベストですが、練習中の計測が難しいので、1日の中で計測時間を決めておくといいと思います。「血圧」も同様です。「気象条件」は、温度や天候だけでなく、湿度や風の情報があると後でレースやタイムトライアルの結果を評価するときに役立ちます。練習場所に一番近い気象台発表の数値で代表させると、客観的かつ定性的な情報を継続して得やすいというメリットがあり、利用価値も高まります。「給水量」は練習中でも練習後でもかまいません。「気象条件」の情報と併用して使うと、練習内容(またはレース内容)の身体に与えた影響度を評価する目安になります。「疲れた」とか「暑かった」「痛みが出た」などの感覚的な情報とともに、できるだけ客観的な情報を書き込むことを心がけてください。
せっかくつけ始めても、継続しなければ意味がありません。記入上の注意点をあげておきます。
●練習が終わったら、その日のうちにつける
●万一、書けない日が続いてしまっても、後でわかる範囲で書いておく(少しくらい
間違えても気にしない)
●記入内容(項目)を欲張らない(最低でも、練習メニューと走行距離が書いてあ
ればよい)「特になし」でもよい)
●行った練習内容が不満(たとえば、設定したラップでカバーできなかった、と
か)でも書く
●レースの場合は、結果如何にかかわらず、できるだけ詳しく書く(失敗したレー
スのことは書きたくないものだが、人に見せるものではないので反省のために書
きましょう)
「継続は力なり」です。今すぐにでも、始めまませんか。