2013年 09月 04日
9月は計画を見直すいいチャンス
まず、スポーツドリンクの消費量がぐんと増えた。もちろん、お茶や水の摂取量もおおかったが、早朝の練習では、走る前と後には必ずスポーツドリンクを摂るよう心がけた。それから、冷房の使用時間も例年に比べて多かった。これまでの夏だと、冷房を使用する日は数えるくらいしかなかったが、今年は日中に在宅しているときは、結構使っていたな、と思う。
私の走る時間はほとんどが早朝である。晴天でも、朝は結構涼しい。スピードを追わなければ意外と走れるのだ。当然のことながら、日中に走るのと比べると発汗量がまったく違う。それでも、120分を超えるジョグやLDSなどをやると、練習後に何回かに分けて水分をとっても、朝食後になかなか喉の渇きが収まらない。昼食を摂るとようやく平常に戻る。そんな経験が何回かあった。食品には、思っていた以上に体が要求している水分が多くふくまれているのだなと、改めて認識した次第である。
猛暑の時期に行うマラソン練習はどのように取り組めばいいのか。走る量が落ちると、絶対的な基礎体力を養うべきこの時期に、スタミナが不足するのではないかと不安になる。それは、スタミナ不足は秋以降の走り込みに大きく影響する。
これに対して、無理をして練習を詰め込むと体力を消耗し、本来なら距離を伸ばすことができる秋に入っても、疲れが残り、思うような練習に進めない、特リスクが伴う。ただでさえ秋口になると夏の疲れが出やすいのに、過度な練習は逆効果である。故障の原因にもなりかねない。
となると、基礎体力を養いながら秋以降に走り込めるような体のゆとりはどのようにして体得することができるのか。疲労を残さずにスタミナをつける。このバランスは難しい。披露とスタミナ不足のどちらのリスクの方がより自分にとって大きいか、という比較の問題になる。自分のタイプが夏に強いとするならば練習量を落とさない戦略を選び、夏に弱いタイプであるならば、多少のスタミナ不足には目をつぶって秋まで余力を残す戦略を取る。春から夏にかけての練習内容と調子、昨年同期と今年、直近の大会における実績などを考慮しながら、決めていくのがいいと思う。
あまり難しく考えることはない。なぜならば、今年の猛暑は全国的な傾向で、全国のランナー全体に共通して影響を及ぼす事態だからだ。どのランナーも苦心している。今、ベストの体調にあるというランナーはそういない、はずだ。
私のトレーニングコースの一つである郊外にある農道では、早くも稲刈りが始まった。いやが上にも夏は終わりを告げる。この時期に、今の自分の体調、気分はどうだろうか。その点をよく見つめて、秋以降の練習計画を見直すいいチャンスである。