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夏こそチャンス(1)  林間コースでない限り、昼間の練習は行わない

欧米では、7月上旬から8月にかけての「盛夏」のことを「ドッグデイズ」という。おおいぬ座のシリウスがドッグスターと呼ばれることに由来した言葉だそうである。関東地方も、梅雨が空けていよいよドッグデイズが到来した。

気象協会によると、今夏は日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が平年より強くなる見込みだという(7月19日毎日新聞)。6月頃までの長期予報では、今夏はエルニーニョ現象が起きると見られていて、あまり暑くない夏が予想されていたのだが、どうやら秋以降にずれ込むという予報に変わったらしい。私も、今朝のランニングから走る前と後にマイドリンク(市販のスポーツドリンクを2倍に希釈)を摂ることにした。

2週間前のWGMの合宿で、練習メニューのサブタイトルに「夏を制するものは1年を制す!」と書かせてもらった。それは、「暑い夏に効率よく走って体調を整えることができれば、やがてやってくる秋から冬のロードレースシーズンでは、きっとその成果が現れるはず」という期待をこめたからだ。適切な環境下で走れば、比較的時間を取りやすい夏こそ走力を向上させるチャンスである。それでは、気温が高く湿度も高い中での練習にはどんな点に注意したらいいか。

特に大切なのは、以下の3点である。

●林間コースでない限り、昼間の練習は行わない
●水分を十分に補給する
●体調を把握する

林間コースでない限り、昼間の練習は行わない。昼間でないと走る時間を取れない人は、施設内でトレッドミルを使ったり、水泳で代替するなどの工夫が必要だ。

朝6時から1時間走るのと、11時から1時間走るのでは、同じ1時間でも発汗量はかなり違い、使用するエネルギーや体が感じる疲労度も大きく異なる。こんな季節には、冷涼なコースで、早朝を利用すると無理なく距離を伸ばすことができる。

前述の「合宿」は、市民ランナーには関係ないと思っている人が多いのではないかと思う。高校や大学の陸上部が行う組織的な合宿をイメージすると、確かにそうだろう。しかし、市民ランナーでも、夏休みをうまく使うと、ちょっとしたミニ合宿を実現することが可能だ。たとえば、お盆休みを取れる人は、そのうちの数日を、朝から夕方まで走ることに費やすのだ。

もう10年以上前のことだが、8月の後半に夏季休暇を取って、3泊4日で志賀高原に家族で行ったことがある。練習日誌に書かれていたある1日はこんな具合だ。早朝は5時半に起きて、約1時間を起伏のあるロードを使ってゆっくりジョグをする。朝食後は1時間程度ベッドで本を読みながら、時々惰眠する。その後、お昼までは家族で宿舎から横手山までドライブして、草津温泉方面を遠望して帰ってくる。午前中も練習に充てたいところかもしれないが、市民ランナーの場合はワーク・ライフ・バランスと健康管理の観点から、そこまではやらない方が賢明かと思う。午後は、約1時間をひたすら昼寝に使う。15時から17時半まで、岩菅山と東岩菅山をトレイルラン。

練習にかける時間は相当な量になるが、休息も十分にとっているので、疲れをあまり感じないで距離を踏むことができた。さらに、仕事から解放されて心身がリフレッシュできて、家族から喜ばれるのはうれしい。

私の場合は、毎朝走るコースはほとんど決まっているので、どうしてもワンパターンの練習になりがちである。夏は、気分と身体コンディションをリセットするいい機会である。

元学芸大学教授の有吉正博さんは、「合宿は1人でもできるし、自宅に居ながら行うことだって可能」だと言っている。何日間を合宿期間に充てると決め、その間はランニングを中心とした生活を送るようにすればいい。

               朝のラジオ体操(川越市三芳野神社)
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by hasiru123 | 2014-07-23 05:21 | 練習