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何のために走るのか -埼玉県駅伝-

坂戸市陸協は、2週続けての駅伝出場だった。今日は、第83回埼玉県駅伝大会である。
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今回も残念ながら、10位以内入賞という目標には手が届かなかった。故障や仕事の都合などで、オーダーを大きく変更せざるを得なかったという事情はあったにせよ、一番悔しい思いをしているのは選手自身だと思う。

でも、この結果を悲観的に考えたり、自らを責めたりする必要はまったくない。自分の好きなことをやって得られた一つの答えなのだから、あるがままを受けとめればいい。「駅伝競走」というゲームを楽しませてもらったと考えるべきだろう。そして、過去を変えることはできないが、将来はいかようにも作り上げることはできる。気持ちを、早く次の目標に切り替えよう。
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「若いころからマイナス思考型の人間だった」という五木寛之さんは「サンデー毎日」先週号のコラムの中でにこう書いている。「努力してもむくわれないのが世の中」と決めているから、努力に結果を求めない、と。同感だ。

目標管理の徹底を志向するビジネス社会や勝利至上主義の体育会的スポーツとは対極的な発想かもしれないが、掲げた目標は達成されないことの方が圧倒的に多い。だから、もし目標が達成されたとしたら、それは「ラッキー!」なことだと思う。
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今回の駅伝では補欠を使い果たしてしまったが、補欠に回ることを快く引き受けてくれた選手たちがいたからこそタスキがつながったのである。危機にしっかり対応できたことを高く評価するとともに、感謝している。

駅伝が個人レースと大きくちがうのは、チームが力を合わせて勝負に臨むことである。私たちの団体はその勝負に際して、24チームの中で10番目以内に入ることを当面の目標においているチームだ。その距離感は、箱根駅伝でいえば、シード権争いに近いと言えるだろうか。

ただし、私たちが箱根を目指す学校と決定的にちがうのは、日々の仕事や生活と両立させながら戦っていることだ。私たちの戦い方は、勝負以外に日々の生活に潤いをもたらす走り方ができるかどうかを大切にする、といえばいいだろうか。走ることによって、生活に灯りをともすことができたとしたら、この1年間のとり組みは有意義であったと考える。

今年も暖かい応援をくださった役員の皆様に、心から御礼を申し上げます。


(写真上)さいたま新都心駅前をスタートする選手たち
(写真中)移動前の坂戸市役所で
(写真下)反省会で
by hasiru123 | 2016-02-08 20:14 | 駅伝