夢のマラソン

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森脇康行です。             LSDから始めるランニングの世界を追求します。コミュニケーションを大切に、そして健康に注意しながら走っていきたいと思います。

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アメフト事件

テニスのベスト4をかけた試合で、追い込まれた選手がコーチに助言を求める。「コーチ。つぎはどうしましょう」。コーチは、細かいことを言うのではなく、「それはおまえの体におしえこんである。(中略)それで勝てないような訓練はしていない」。

もうダメだと諦めかけたときにこの言葉を聞いた選手は、生き返る。山本鈴美香の漫画『エースをねらえ!』に登場する宗方コーチと選手の岡ひろみとのやり取りだ。

「しびれるようなコメントだ。優れたコメントは、それを言われた瞬間だけでなく、そのあとから効いてくる」と、齊藤孝さんは書いている(『コメント力』ちくま文庫)。さらに、このように『エースをねらえ!』には、気持ちをふるいたたせるさまざまなコメントがあふれていると、絶賛している。

宗方コーチとは対極の「選手の気持ちからやる気をそぐ指導」に熱を上げている監督やコーチがいる。日本大アメリカンフットボール部の悪質なタックルをめぐる指導者の責任問題だ。タックルをした側の選手が5月22日、記者会見をした。事実を明らかにすることが償いの第一歩だして、「相手を潰してこい」という指導者からの指示があったことを自らの口で明言した。

この選手は「厳しい環境に身を置き、徐々にアメフト化が好きではなくなった」と心情を明かした。自主的にかかわれない活動に楽しさがあるはずがない。当該の指導者たちは「相手を潰す」前にチームの選手を潰していたと言えまいか。

アメフトは、攻守がきっちり分業化され、野球以上にアメリカナイズされた競技だ。日本の古い体育会的な体質とは相容れないスポーツというイメージがどこかにあったが、認識不足であることに気づかされた。


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by hasiru123 | 2018-05-27 23:38 | その他