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コロナウイルスから未来の希望へ

ニューヨーク州では、最初の新型コロナウイルス感染者が確認されたのが今年3月1日だった。状況が一変したのは3月中旬になってから。同市にあるモンテフィオーレ病院で最初の感染者が確認されたのは3月11日。それからの1か月半は、想像をはるかに越える壮絶な闘いとなったと、アルバートアインシュタイン医科大学助教授のコルビン大塚麻衣さんは語っている(6月23日のNHK「視点・論点/新型コロナウイルス 今 ニューヨークは」から)。


2週間で新型コロナの入院患者数は200人以上に増え、更にその2週間後には1000人程にまで急増したという。新たなICUを短期間にいくつも増設し、隣の小児病院の病棟の一部もICUとして使ったが、それでも追いつかない。会議室をカーテンで仕切って病室として使ったり、それでも入院できたのは重症患者だけで、軽症患者を受け入れる余裕はなかった。感染防護具も不足し、N95のマスクは1週間近く使い続けた。人工呼吸器は20台、30台単位で何度も買い足し、何とかゼロになる事態は避けられた。


今回の経験を活かし、医療体制の充実の必要性、そして医療崩壊だけは絶対に避けなくてはいけないと訴えている。


流行の速度が速いと、それだけ強毒のウイルスが選択される可能性が高まり、重症化しやすいと言われている。だから、流行の速度を少しでも遅くすることは重要だ。6月下旬から、首都圏での感染者数が再び増加に転じた。私たちにとって、やってくると言われる第2波を緩やかなものにすることが喫緊の課題である。


これからしばらく(むしろ「長い間」と書いた方がいいかもしれないが)、コロナウイルスと共存していかなければならないだろう。ただ恐れるだけではなく、それが未来の希望へとつながるものでなくてはならない。私は、大塚さんが最後に話しておられた次の言葉に、そのヒントが隠されているように思えた。


「一部の地域(たぶんニューヨーク州=筆者注)では、メンタルヘルスの観点や一人で住む高齢の方を安全にサポートする方法として、家にこもって社会との関係を断ち切った生活を送るのではなく、「バブル」といって、共通のルールを守る小さいグループを作り、社会性を保つ方法も模索されています」


私が住んでいる町のオレンジカフェが中断してから早や5か月になる。周りの人たちのお知恵を拝借しながら、再開の道を探りたい。


by hasiru123 | 2020-07-03 20:51 | 話題