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着けたり外したり コロナ禍のマスク

折口信夫によると、桜は眺める以前に祈るための花だったようだ。「花物語」という一文に<桜の花は農事の前兆と考えられ、人間生活のさきぶれだとも思われていた>と書いている。

近くの公園では桜のつぼみが膨らみ始め、毎日のように観察してきたが、今朝その開花を確認することができた。下の写真は、その前日の早朝に散歩で撮った枝垂桜である。

予想外の暖冬が桜の開花を早めたが、関東地方の開花が名古屋や大阪地方だけでなく九州地方よりも早いという逆転現象が見られた。その原因は「休眠打破」だ。桜の開花には冬の間の一定の低温期間が必要なところ、低温が不十分だと休眠できずに開花が遅れると言われている。

13日から新型コロナウイルスの感染対策としてのマスク着用が個人の判断に委ねられることになった。卒業式ではマスクなしを基本とする文部科学省の方針を受けて、笑顔の子供たちの門出を祝うシーンが新聞で伝えられていた。これまでの生活からすれば、大幅な緩和である。

一方で、自分のまわりを眺めてみると、集団で登下校する小学生たちはまだマスクを着けている。勤務先や街の銀行、スーパーなどでもこれまでと同じ光景があった。「個人の判断」とはいうものの、一律に着用しないというのも少々心配だ。様子を見ながら、着けたり外したりという姿がしばらく続くのではないか。休眠打破ではないが、予防対策が不十分でコロナ禍の終わりを遅らせることがないようにと祈りたい。

着けたり外したり コロナ禍のマスク_c0051032_13045141.jpg
(写真)川越市小仙波町

by hasiru123 | 2023-03-17 23:03 | 健康