2006年 04月 23日
練習再開
八重桜が満開です。「八重桜 日輪すこし あつきかな」。山口誓子の句です。また、芭蕉にはこんな句もあります。「奈良七重 七堂伽藍 (しちどうがらん)八重桜」。
八重桜は、野生の山桜に対して人里の桜ということから里桜(さとざくら)とも呼ばれるそうです。ソメイヨシノが葉桜となって、「今年も桜は終わったか」と思いきや、葉をつけた状態で咲き出す。少し、得した気分になりました。
3ヶ月ぶりにジョッグを再開しました。正月明けから帯状疱疹にやられ、外反母趾も一向に改善に向かわないことから、思い切って休眠を決め込んでいたのです。暖かくなったら、そのうちにといっていたら、季節はもう穀雨(こくう)。田んぼは田植えの準備が整い、畑には菜の花が咲き誇っています。
郊外を走友たちと一緒に走ってみて、季節の移り変わりを実感することができました。今日目にした花を思い起こしてみると、農家の軒先には花水木や石楠花、山吹が。越辺川の土手には蓮華草や母子草、菜の花も。住宅街に入ると灯台躑躅(どうだんつつじ)が咲き、青木の実がなっていました。そして、八重桜も。枝垂桜(しだれざくら)と反対に枝が上向きに伸びていくのが気に入りました。
満を持してというよりも、我慢し切れなくて走りだした、というのが実感です。