2011年 01月 10日 ( 1 )

 ランニングフォーラム - 若葉グリーンメイト30周年記念行事 -

1月9日(日)に、私が所属している若葉グリーンメイトの30周年記念行事「ランニングフォーラム」が坂戸市内で行われた。小会会員以外の方々を含めて70名を超えるランナーが参加した。講演とパネルディスカッションの2部構成で、続いて行われた懇親会では走ることについての話題に花が咲いた。

第1部は、矢野龍彦氏(桐朋学園大学教授)の基調講演で、テーマは「ヘルシーランニングの秘訣」。「ナンバの動きの分析」を始め「ナンバ感覚」「ナンバ的発想」、そして最後に「ナンバ式骨体操」の一部について実技指導をいただいた。骨の平行四辺形への潰し方は写真や図では何度も見ていたが、実際に見たのは初めてである。自分でも、これまでに何度となく試みてみたが、なかなか身体がついてこない。矢野氏ご自身による実演を見て、少しはイメージできるようになった気がする。
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私が身体の動きの中でナンバの動きが体感できたのは、山登りで自然に右足と右手が、左手と左手が同時に前後に動かして、身体を捻らない行動をとっていたときである。平行四辺形の潰し方を復習するときには、常に山での体験を思い出すようにしている。それでも、歩きや走りにはなかなかつながらない。
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「鍛えようという気持ちだけではつらくなり、楽しくない」。また「よけいな力が入るので、無駄が発生する」。がんばりが見えない走り、すなわち「力を抜いて、力を発揮する」ことがスポーツでは大事で、「ペース配分が求められる長距離走は楽に省エネ走るのがポイント」と強調する。

第2部はパネルディスカッションで、「地域拠点型ランニングクラブの発展を考える」というテーマだった。パネリストとして2名の識者(矢野氏と青葉昌幸氏(大東文化大学教授))と走友会で活動している3名の市民ランナーをお招きして、不肖森脇康行がモデレーターを務めさせていただいた。

ランニング愛好者が急増する中で、走友会を元気にするにはどうしたらよいか、走友会にビギナー、特に若年層や女性に多く参加してもらうにはどんな取り組みが必要か、といった喫緊の課題について語っていただいた。
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矢野氏からは「冬走って楽しいか。市民ランナーは季節を選んで行うべきだ」「誰かに会わせて走る集団練習は市民ランナーには向かない」「強化練習は個人で、ゆっくりランニングはみんなと一緒に」などの問題提起がなされた。青葉氏からは「大学チームでも集団トレーニングだけでは本番(箱根駅伝)では戦えず、個人で行う練習が大切。走友会も同様で、個人練習をしっかりできるようにすることから始まるのではないか」など百戦錬磨の名監督にしては意外とも思える個人走を意識した発言が出された。

市民ランナーのY氏は「新人には新人向けのコーチが必要で、そのためには企業、大学、走友会の共同の取り組みが必要」と訴え、U氏からは「走友会のノウハウを一般市民ランナーに伝えることは走友会の役目」という提言もあった。N氏は「会員数の増加と減少を繰り返してきたが、若い会員を主体に運営するようになって、変わった」。

さらに、矢野氏からは個人主義の米国とちがった欧州のクラブ組織にも言及があり、この辺にわが国の走友会の活性化策のヒントが隠されているような印象を持った。もう少し詳しくお話を伺いたかったところだが、時間がなかった。

短い時間の中にも関わらず建設的な発言が多く出され、大変感謝している。残念ながら、私の力量と時間の不足のために、これらの提言を十分煮詰めるには到らなかった。この部分は私たちの活動の根幹に関わることなので、消化できなかったところについては継続して取り組んでいく必要があると考えている。

なお、講演会とパネルディスカッションの詳細については、関係者の承諾を得た上で、小会のホームページに公開する予定だ。

(写真上)矢野龍彦氏の講演
(写真中)ナンバの動きの実技
(写真下)パネルディスカッション
  撮影:鈴木敏夫氏
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by hasiru123 | 2011-01-10 18:28 | 基礎知識