夢のマラソン

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森脇康行です。             LSDから始めるランニングの世界を追求します。コミュニケーションを大切に、そして健康に注意しながら走っていきたいと思います。

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カテゴリ:マラソン( 95 )

暑さ指数

今年の夏は、猛暑を超えて異常ともいえる暑さである。まだ、その出口は見えていない。

最近の天気予報でよく聞かれるキーワードに、「暑さ指数(WBGT)」というのがある。熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標である。

単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されるが、その値は気温とは異なる。暑さ指数は、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標だ。以上、環境省のウエブサイトから拾った。

同サイトには、暑さ指数が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加することを示したグラフが例示されていた。暑さ指数31℃以上は「危険」で、28~31℃は「厳重警戒」レベルだ。たとえば、今日(7月22日)の東京都内は9時で31.4℃、14時は32.0℃だった。いずれも「危険」である。

今日の14時でもっとも暑さ指数が低かった地域は、北海道の留辺蘂で14.2 ℃ だった。1日の半分くらいが「危険」にある中で生活している身からは、暑さ指数14.2 ℃という数値は想像しにくい。

暑さ指数は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されている。スポーツ団体の(公財)日本体育協会では「熱中症予防運動指針」を下記のとおり公表し、警告を発している。

温度35℃以上で暑さ指数31℃以上は「特別の場合以外は運動を中止し、特に子どもの場合は中止すべき」としている。また、温度31~35℃で暑さ指数28~31℃は「熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止」としている。

そんな中で、先ごろ2020年に開催される東京五輪のマラソンで、スタート時刻を30分早めて朝7時とすると発表があった。東京の都心はヒートアイランド現象による気温上昇に加えて湿度も高く、選手及び観戦者、そして運営側のボランティアにとって過酷なレースとなりそうである。

9時はちょうど選手たちが市谷から四谷に向かう上り坂で、終盤のしのぎ合いを展開しているころだろう。ちなみに、今日9時の東京の暑さ指数では、31.4℃で「危険」だった。激しい運動や持久走を「避ける」レベルと「中止する」レベルの境界にあたる。五輪は「特別の場合」にあたるということなのだろうが、大変リスクの高い試みだと思う。

今からでも遅くはない。マラソンとロードで行われる競歩については、例外として冷涼な地に移すことを検討してはどうだろう。

札幌だと、今朝9時の暑さ指数は19.7℃で「安全」だった。選手や関係者には、「安全」なコンディションで競技を進めてほしいと願う。


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by hasiru123 | 2018-07-22 20:31 | マラソン

先のボストンマラソンで、男子は川内優輝(埼玉県庁)が2時間15分58秒で初優勝した。日本では、1987年大会で瀬古利彦が優勝して以来の快挙だ。久しくなかった日本人選手の国際大会での優勝である。

川内の最近の主要な大会は、前半から先頭集団に遅れたり、ペースの上げ下げで消耗したりで、終盤追い込むもののトップから大きく水をあけられてゴールインということが続いていた。ところが、今回ばかりは違っていた。40キロでトップを行くジョフリー・キルイ(ケニア)を抜き去り、2分以上の大差をつけたのである。

ボストンのある東海岸は春の大寒波に見舞われ、スタート時の気温は5度を下回る寒さと風雨。多くの選手たちには、早期の天候回復が待たれただろうし、悪条件の気象コンディションに戦意を失いかけた選手もいただろう。そんな中で、川内はこの気象条件を好機と見たのだ。その卓抜なチャレンジ精神に、国内のみならず、世界のランナーが勇気づけられ、励まされたことだろう。

強いマラソンランナーの証明は、記録か勝負か、という永遠の命題がある。勝負は、だれといかにしのぎを削って勝てたかということに尽きる。選手が持っている心身内面の成熟度によるところが大きいのである。そして、優勝はもっとも誇り高い選手の証でもある。

一方で、記録は走力があるだけでなく、気象条件や回りとの競り合いなどが追い風とならないとなかなか生まれにくい。たしかに、運を味方に引き寄せることができるかという外部要因が大きなポイントになる難しい挑戦といえるだろう。

しかし、今回のレースでは悪い気象条件を味方にして勝利をもぎ取ったのである。川内は、そういう意味で稀有なマラソンランナーである。


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by hasiru123 | 2018-04-21 12:34 | マラソン

久しぶりに女子マラソンのテレビ中継で、ワクワクしながら見ることができた。

「名古屋ウイメンズマラソン2018」で、初マラソンの関根花観(日本郵政グループ)は日本人最上位の3位に入った。同時にMGCの出場権も獲得した。また、2時間23分7秒は、女子の初マラソン国内歴代4位に相当するすばらしい記録であった。

関根はもともとスピードの豊かな選手で、2年前の日本選手権10000mで2位に入り、リオ五輪の代表に選ばれている。同じ所属先の先輩である鈴木亜由子に引っ張られながら、めきめきと力をつけてきた。レースの中で見せる腰高で柔軟性のあるフォームは潜在能力の高さを物語っている。

集団の中での関根の位置は30キロ近くまではトップグループにあって、終始5キロ17分前後のラップを刻んだ。ペースメーカーがいなくなってからもペースが崩れることはなかった。集団を引っ張るメスケレム・アセファ(エチオピア)が前に出たあたりからは、さすがについて行くことができなかったが、初マラソンとしてはとてもうまいレース運びをしたと思う。マラソンへの適応力は十分で、今後が楽しみな選手である。

関根はまだハーフマラソンを走ったことがないが、今朝読んだ電子版の産経新聞によると、中学時代からマラソンを目標にしていたとのことである。好きであるとはいえ、軽々と(もちろん苦しそうではあったが)30キロ以降の鬼門を乗り越えたしまった新人に脱帽である。

また、関根の先輩の鈴木が沿道で応援している様子がテレビカメラに映し出されていたが、解説者の高橋尚子さんの話では彼女もマラソンを目指して取り組んでいるという。次のシーズンには、いよいよ鈴木亜由子のデビューが見られるかもしれない。

ここで、突然ではあるが女子マラソンと関係ない話題に移る--。私事になるが、この日は日高市で開催された「日高かわせみマラソン」に出場する予定を組んでいたが、インフルエンザのために、果たすことができなかった。2年ぶりの同大会を楽しみにしていたが、大変に残念である。

インフルエンザとかぜの諸症状は似てはいるが、その実態はまったく異なる病気であることに遅ればせながら気づかされた。39度を超えるような高熱は出なかったが、激しい頭痛と脱力感が5日間続き、体力をずいぶん消耗してしまった。幸いにして食欲の減退はそれほどではなかったものの、発症から9日たった今でも完全にはもとの味覚に戻っていない。好きなコーヒーやビールもまだ飲みたいとは思わない。

あと1週間もすれば桜が開花しそうな気配である。春風に乗って走れるのは、もう少し先になりそうだ。





小さい春、みーつけた!



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by hasiru123 | 2018-03-12 20:38 | マラソン

日本選手が史上最も活躍したレースと言っていいだろう。一昨日開催された東京マラソンである。

設楽悠太(ホンダ)と井上大仁(MHPS)が高い次元で競り合った。設楽は日本記録を更新し、井上は日本歴代第4位。2人は同時に2時間6分台をたたき出した。さらに他の日本選手4人が2時間8分台、3人が2時間10分を切った。一つのレースで上限の6人がGC(グランドチャンピオン)出場権を得たのは、初めてのことだ。

このレースを見て思い出したのは、1983年2月に行われた東京国際マラソンである。78-80年の福岡国際で3連覇した瀬古利彦(ヱスビー食品)が、故障明けから久しぶりに出場した大会だった。

主な出場選手に、瀬古、宗茂、宗猛兄弟(旭化成)らがいた。そして、海外からゴメス(メキシコ)、ネディー(エチオピア)、イカンガー(タンザニア)らの強豪が出場した。終盤の赤坂見附からの上りで激しいデッドヒートが展開され、瀬古が当時の日本最高記録で優勝した。続いて宗猛も日本最高で2位に入った。日本のマラソンが一番輝いていた時代である。

今回のレースはそれに次ぐもので、日本のマラソン史に残る壮絶な戦いだったといえるだろう。しかし、先の東京国際の場合と大きく異なるのは、いま世界には今回誕生した日本記録をしのぐ外国人選手が何十名もいるということだ。時間にして、トップと3分以上の開きがある。

2時間6分54秒で3位に入った井上は、レース後のインタビューに「ただただ、あんまり思い出したくないくらいに悔しい」と、ライバルに負けた心境を語った(2月26日産経新聞)。「やられたらやり返す」とも。井上は設楽と同世代の25歳だ。ぜひ、この悔しさをバネに世界と戦える力を養ってほしい。そして、多くの選手が新しい日本記録を書き換えるべく挑んでもらいたいと願っている。


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by hasiru123 | 2018-02-27 20:49 | マラソン

3年ぶりの小江戸川越ハーフマラソンを走ってきた。早朝は冷え込んだが、時間とともに気温が上がり、風もが弱かったため、この時期としてはとてもいいコンディションに恵まれた。

メインのハーフマラソンの部には男女合わせて約6,400人のランナーが出場した。この規模の大会になると、選手個人の視点で会場全体の様子を把握することは難しく、自分の行動した周囲のことくらいしかうかがい知ることができない。

私はスタート10分前に待機レーンへ入ったが、前列から数えて自分のナンバーカードにあたる位置へスムーズに入ることができた。女子は男子の右側の列へ並ぶことになっていたが、しっかりそのスペースを確保されていた。私は陸協登録者としてエントリーしたので比較的若いナンバーカードを与えられていたためかもしれないが、スタート時の周囲の混乱はほとんどなかった。

今年で8回目を数えるが、回を重ねるごとに大会運営が円滑になり、出場する選手のマナーもよくなったように感じられた。開始当初の混乱ぶりは嘘のようである。そして、4つの大学から招待選手が約80名参加するなどして、記録面でも大会のレベルを押し上げた。

さて、私のことを少し。先にも書いたとおり、大会そのものが久しぶりだったので、目標タイムは設けないで「余裕をもってゴールすること」を心がけた。じつは、直前1週間の調整練習では通常の半分程度の量しかこなすことができなかった。数日前に、右足第一指のマメが固まった後にひび割れを起こしたり、左脚の踝(くるぶし)下に軽い痛みを感じたりしたためである。

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   (写真)19キロ地点を走る私です(撮影:岸啓祐)

結果として、練習不足と出るか、疲労がとれて好結果をもたらすかは、走って確認することにした。後半になって、左足にマメを作ってペースが徐々に落ちていった。しかし、その分だけ身体的には余裕を残して走りきることができたといえるだろう。まずは、これといった故障なくゴールできたことにほっとしている。

3年前よりも約9分の後れを取ったが、よくがんばったと70点くらいをつけることにする。来年は、今回の結果を目標にしたい。


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by hasiru123 | 2017-11-26 19:21 | マラソン

ニコニコペースで

6日後に、3年ぶりで小江戸川越ハーフマラソンを走る。今回はどのように走ろうかと、いま思案しているところである。

3年間には故障を繰り返すうちに、体力も落ちてきた。加えて、練習不足でもある。そこで、無理をしないで、余裕をもってゴールすることを第一にと思っている。そのためには、ほぼイーブンペース、そしてニコニコペースで走りきることだ。

じつは、このニコニコペースというのは、福岡大学でスポーツ生理学を教えておられる田中宏暁先生らが提唱したフルマラソンのトレーニングに効果的と言われるランニングペースのことである。具体的には、最大酸素摂取量の5割程度の運動強度で走る。歩くようにゆっくり走るのである。

ちなみに、最大酸素摂取量というのは、有酸素能力の最大値のことで、5分から10分くらいしか持続させることができない。ところが、5割程度の運動強度で走ると、だれもがいつまでも走り続けることができる。ニコニコペースとは、そんな体に優しい走り方をいうのだそうである。ただし、「エネルギーが残されている限りは」という条件が付されるが。

この考え方の基本は、レースで闘うということはしないで、自然の力にゆだねるということだろう。『ロストターン』(ブルック・ニューマン著/五木寛之訳)を読んでいたら、同じような発想に出会った。運命と闘って生きていくのではなく、それを受容して生きていく。大きな運命を受け入れるということは、決して敗北ではないのだと。

マラソンにおいても、その姿をありのままに受け入れ、じっくり自分自身と向き合うことが、完走につながる。そして、故障を繰り返さないためにも、それは大切なことだと、遅まきながら気がついた。


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by hasiru123 | 2017-11-20 20:57 | マラソン

狭き門

2月に開催される東京マラソンは、来年で12回目を迎える。一般参加の部門での出場は、抽選で決められている。初回は3.1倍だった競争率が回を重ねるごとに高くなった。第7回には10倍を超え、現在では12倍を超えるようになっている。12人に1人が当選するという、かなりの狭き門である。

インターネットで申し込んだ今年の抽選結果は、9月25日に発表された。私の記憶では、昨年までに9回申し込んでいるが、1度も当たっていない。競争率の数字から、今年あたりはそろそろ当選通知が来てもいいころだなと、淡い期待を抱いていたが、見事に落選した。

私の知り合いには連続して当選した人もいたりするから、くじ運というのはたしかにあるのだな、と改めて実感した次第である。何度応募しても確率が高まるわけではないので、毎年12分の1(約8パーセント)位の確率に期待してチャレンジするしかない。

ということで、今のところ来春に走るレースの予定はない。したがって、当面の目標は今年の11月末に開催される小江戸川越ハーフマラソン(埼玉県川越市)になる。レースへの参加は2年ぶりだ。東京マラソンの半分の距離とはいえ、しっかりスタミナをつけて臨まないと、終盤に苦しむことになるだろう。

昨年来、故障とその回復を繰り返してきたが、6月頃から走る距離を伸ばしたり、スピードの変化(といっても若干です!)をつけたりしても、足に変調を来すようなことはなくなった。幸いに、7月下旬以降は猛暑に見舞われることもなかったので、体に夏の疲れは残っていない。あと2か月間、休養のローテーションを守りながら、調子を上げていきたい。


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by hasiru123 | 2017-10-01 19:05 | マラソン

江國香織さんの「支度」と題したエッセイに、「かなり幸福だ、と思う時間に、出かける支度をしている時間、がある」というくだりがある。

着るものを選び、身に着け、その間に鞄や靴を頭の中で決め、その日の予定に思いをめぐらせ、電車に乗ったり喫茶店で人を待ったりするようなら本をもっていかなくてはと考え、本の入る鞄でなくてはと考え、香水を選んでふきつけ、化粧をし、同時にその日に会う人の顔を思い浮かべ、・・・と、さらに8行ほど続いて、準備完了、となる。

「夜ごはんの約束のために夕方支度をしている、という状況はとりわけ幸福だ」。そして、「おもしろいのは、時間に追われることが大事だという点だ」とも書いている。

こうした経験は、だれにでもきっと、ある。若いときだったら、スキーに行くときの支度や、登山をするための準備などは、この気分にぴったりである。先に、何か面白そうなことが待っていれば、そのための支度はとるにたらないものであれ、忙しいことであれ、幸福感に満ちている。

支度に時間を費やすことを意図的に利用する手もある。

たとえば、マラソン大会の出場を翌日に控えて、遠征先へ持っていく荷物を確認するときだ。

移動に交通機関を使う場合の本は何を持っていこうか、夕食時に飲むビールは何にしようか、そもそもビールはやめておこうか、宿泊先でゆっくり休むにはどんなナイトウエアがいいだろうか(備え付けの浴衣は脚が開けて安眠を妨げるので)、朝食は何時にしようか、朝食後にトイレを快適に済ませるためにはどんなものを食べたり飲んだりすればいいか、ウォーミングアップ前にお腹にはどんな軽食を入れたらいいか、スペシャルドリンクには何を使おうか、などを検討する。さらに、ウォーミングアップ時とスタート前、ゴール後の着替えを決め、宿泊先から会場までの交通手段を調べる、当日の起床からスタートまでのToDoリストのようなものを作り、最後に前日までの仕上がりからどんなレースをしたいか方針を決め、5キロごとのラップを設定し、ウォッチに記憶させる。

これらの支度をだらだらと進めてはだめで、ある程度てきぱきと行う。「ある程度」というのが肝である。また、細部にわたる検討は必要だが、ち密な計画はやめたい。あくまでも、支度を楽しむ心のゆとりが必要だ。このことによって、レース前のプレッシャーを幸福な気分に変えることができるからだ。

エッセイの著者は、こう締めくくっている。「この場合、ある種のあわただしさが、決めてなのだ」。


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by hasiru123 | 2017-06-06 06:30 | マラソン

マラソンの保険

かつてスポーツ障害保険に加入したことがあった。ある携帯電話会社が提供する保険で、月々の掛け金にそれほど負担を感じなかったためだった。その補償概要は以下のようなものであった。

1 熱中症、テニス、スキー、ゴルフのケガをカバー。日常のケガや自転車事故もOK。
2 日常生活中はもちろん、スポーツ・レジャー中に法律上の損害賠償責任を負った事故も補償がつく。すべてのコースで最大1億円を補償(個人賠償責任補償)
3加害者になってしまった時、お客さまに代わって相手側と交渉する「示談代行サービス 」付き(賠償事故解決特約)
4 シルバーコース以上なら携行中の持ち物の破損や盗難などの損害も補償

この保険は、補償の範囲が広く、ランニングを目的とした保険として使うのは少しもったいない気がして、今は契約していない。

スポーツの種類を限定してケガを補償する損害保険としては、ゴルファー保険、スキー・スケート保険、テニス保険スキー・スケート保険、山岳保険などがある。しかしながら、マラソンに限定した保険は、ない。ただし、マラソン大会当日に参加できなくなった場合に備えての参加料を一部補償する保険は、いくつかの大会で用意しているようではあるが。

一般的に、マラソン大会や個人での練習ではどんな障害が多いのだろうか。調べてみたら、こんなデータがあった。

東京マラソンの過去4回の大会で参加した約14万人の選手のうちで、救護所以外でコース上の救護スタッフによって応急処置を受けた約310名のランナーの集計結果だ。東京マラソン2012 のサイトにある「MEDICAL+マラソンマンの耳寄り情報」によれば、以下のようになっていた。

1.足の筋肉痛・関節痛   64.7%
2.低体温  13.9%
3.靴ずれ・転倒・まめなどの擦り傷(皮膚のケガ)  11.2%
4.脱水症状  6.6%
5.心肺停止 1.0%6.その他 2.6%
(以上、自転車救護チームによって応急処置を受けた東京マラソンのランナーの症状)

これらの障害は、長い時間をかけて身体がダメージを受けることによる場合が多く、急激に発症するものではい。傷害保険の保険金の支払い対象となる傷害は「急激かつ偶然な外来の事故」によって身体に傷害を被った場合に限られており、急激性を欠く場合は、補償対象にならない可能性が高い(日本損害保険代理業協会のサイトを参照)。

マラソン大会へ参加したときのケガや、個人で練習中のケガでは補償の対象が限られる。利用に際しては、各種損害保険の重要事項と照らすなどして、慎重な検討が必要だ。


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by hasiru123 | 2017-05-30 06:57 | マラソン

2020年東京五輪のマラソン代表選考方法が決まった。日本陸上競技連盟は、これまでの協議による選考から、同一レースで競う方法に改めた。

19年9月以降に開催する「マラソングランドチャンピオンレース(MCGレース)」から男女各2人の代表を決め、残り1枠は19年秋~20年春の国内3大会から記録最上位者を選ぶ。

「主観がなくなり、客観性のみになったことで、より明快になった」と評価するのは、バルセロナ大会とアトランタ大会のメダリスト有森裕子さんだ(5月6日の毎日新聞「時評・点描」)。代表選考をめぐるトラブルの渦中にあった人の発言だけに、日本のマラソンは基準を巡って大きな一歩を踏み出したといえるだろう。

陸連が4月18日に公表した「東京2020オリンピックマラソン日本代表選手選考方針」※を整理すると、以下のようになる。

MGCレース
1人目 優勝者 → 即内定
2人目 2位で期間内に「MGCレース派遣設定記録」を突破 → 即内定。3位で「MGCレース派遣設定記録」を突破し、2位の選手がこの記録を突破していない場合 → 即内定
3人目 MGCファイナルチャレンジで「MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録」を突破した記録最上位者 
   ⇓
上位2人は自動内定(ただし、2人目の選手には内定条件がつく)
MGCレースの出場資格
1 MGCシリーズ(17年夏~19年春の指定5大会)で設定記録や順位をクリア
   または
2 ワイルドカードとして、①17年8月1日~19年4月30日の国際陸連公認の競技会で設定記録を突破、②17年世界陸上で8位入賞、③18年アジア大会で3位入賞、④MGCシリーズでMGCレースの出場資格者がゼロだった場合は強化委員会が出場資格相当と判断
MGCファイナルチャレンジ
19年秋~20年春の指定3大会で設定記録を突破し、3大会の記録最上位者

MGCシリーズは予選にあたり、MGCレースは決勝という位置づけだ。調整力や安定感が求められる。そして、MGCファイナルチャレンジはスピードを重視した選考といえよう。ただし、設定記録の突破者がいない場合は、MGCレースから3枠すべてが選考される。

MGCレースの2人目を決める際に使われる「MGCレース派遣設定記録」は、相当にレベルが高い。男子だと17年8月1日~19年4月30日に2時間5分30秒、女子は同じ期間に2時間21分0秒となっている。男子の記録は日本記録より46秒速く、女子は国内では出ていない記録にあたる。したがって、事実上男女とも3枠の代表者のうち2人は自動的に内定するといえよう。

また、「MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録」は、19年5月に発表される予定である。

陸連が発表した「方針」を見て気づいたのは、選考の透明性や明確さ以外に、以下の2つの視点だった。

一つは「世界との距離を縮める」こと。「方針」に、法令の前文にあたる「編成方針」という項がトップにある。そこには、<目標>として「メダル獲得を目指す」が、<代表の条件>として「最大限持てる力を発揮する調整能力」と「世界と戦うスピードを有する競技者」が書かれている。競技能力と記録を高めることで少しでも世界に近づけたいという意図がくみ取れる。

MGCシリーズの各レースでは、大会ごとにMGCレースへの出場資格要件を変えているのは興味深い。たとえば、福岡国際マラソンは日本人順位1-3位が2時間11分以内、4-6位が2時間10分以内という具合に、1-3位よりも4-6位の方が厳しい基準を設けている。したがって、福岡で2時間11分超の記録で3位以内に入ってもMGCレースへの出場資格が得られないことが起こりうる。

MGCレースは競争重視だが、3枠目としてMGCファイナルチャレンジを設けて、スピードのある選手にチャンスを与えている。派遣設定記録が決まるのは2年後だが、おそらくワイルドカードの基準に近い記録が設定されるものと思われる。

二つ目は「事業性を限りなく追及する」ことだ。MGCシリーズの各レースは、2年間にわたり男子は10回、女子は8回の挑戦機会を経て、いわば決勝といえるMGCレースを迎える。これらの大会の視聴率を落とさない工夫がされている。

また、MGCレース終了後のファイナルチャレンジ。敗者復活戦に相当するが、男女とも3回ずつの大会がある。最後の1枠が決まるまで、いやがうえにもマラソンの関心をひきつけずにはおかないであろう。主催新聞社やテレビ局などに配慮した心憎い作戦だ。

これまで混乱の続いた代表選手の選考である。過去の失敗を学習し、主観的な要素を排した透明性の高い方法であると評価できる。あとは、本気でマラソンに取り組む若い選手が輩出して、長期にわたる各大会で自分がテレビに釘付けになる夢を見るとしよう。

※ 陸連のホームページからPDFファイルを開くことができる。 → http://www.jaaf.or.jp/files/article/document/10127-0.pdf

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by hasiru123 | 2017-05-17 20:34 | マラソン