夢のマラソン

hasiru123.exblog.jp

森脇康行です。             LSDから始めるランニングの世界を追求します。コミュニケーションを大切に、そして健康に注意しながら走っていきたいと思います。

ブログトップ
c0051032_23201382.jpg



中長距離種目で大会期間中に日本陸上競技連盟が定めた基準をクリアして世界選手権代表に内定したのは、女子10000Mの福士加代子(ワコール)の1名にとどまりました。しかし、今後の世界切符獲得を予感させる会心の走りが随所に見られました。
   A標準:31分40秒00  B標準:32分00秒00

女子1500Mでは、16歳の小林祐梨子(須磨学園高)が、4分14秒55の高校新記録で、男子1500Mでは、昨年日本記録を出した小林史和(NTN)が3分40秒15で制しました。両小林の活躍は、長らく不振だった日本の中長距離界に新風を巻き起こしたと言っていいでしょう。
  A標準:4分05秒80  B標準:4分08秒20

女子800Mもしかりで、杉森美保(京セラ)が待望の"2分切り”は実現しなかったものの、自己の日本記録を100分の1秒更新する好記録で優勝しました。本人はインタビューで大変悔しがっていましたが、世界選手権ではアテネ五輪でかなえられなかった予選通過が期待されます。また、同県の出身者である小ブログオーサーとしても、熱いエールを送りたいと思います。
  A標準:2分00秒00  B標準:2分01秒30

男子10000Mは、残念ながら標準記録A,Bをクリアしての戦いとはなりませんでした。接戦をものにして優勝したのは20歳の三津屋祐(トヨタ自動車九州)。大森輝和(くろしお通信)と大野龍二(旭化成)とのデッドヒートは大変見ごたえのあるものでした。今後の国際大会等でぜひA標準をクリアして、複数の代表選手を世界選手権に送り込めるようがんばってほしいと思います。
  A標準:27分49秒00  B標準:28分06秒00

男子3000M障害は、アテネ五輪に出場した岩水嘉孝(トヨタ自動車)が8分32秒41で5連覇し、他を寄せつけませんでした。世界選手権では、03年のように決勝へ進めることを期待しています。
  A標準:8分24秒60  B標準:8分32秒00
c0051032_2321148.jpg

今年の日本選手権は、3日目(6月4日)は国立競技場で、4日目(6月5日)はテレビで観戦しました。私が一番感動したのは、3日目の土砂降りの中で行われた女子400M障害決勝でした。4時から急に振り出した雨で一時中断した後のスタートです。優勝したのは、桜井里佳(福岡大)。同種目5連覇中の吉田真希子(福島大TC)を抑えての大金星でした。風雨にさえぎられて優勝タイムとしては平凡でしたが、自己新とのこと。次の大会では、ぜひ好コンディションでの勝負に期待したいと思います。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-06-09 23:29 | 話題
  c0051032_20351554.jpg



  日本選手権の見どころ

第89回日本陸上競技選手権大会が、2005年6月2日から6日にかけて、東京の国立競技場で開かれます。日本選手権が国立競技場で行われるのは、4年ぶりのことです。今年は、8月にヘルシンキで開催される世界陸上競技選手権大会の代表選考会を兼ねています。
男女の中長距離種目に絞って、今大会の見どころを展望してみたいと思います。なお、小ブログオーサーの個人的な期待もこめられていることをお断りしておきます。

【男子1500m】
期待は小林史和(NTN)にかかる。昨年は3分37秒42の日本記録を作り、今年はぜひその記録を更新してA標準(3分36秒20)を突破してほしいと思う。今季の大阪グランプリでは、惜しくも記録更新はならなかったが、外国人を抑えて2位に食い込んだ。

【男子10000m】
A標準(27分49秒00)をクリアしているのは大森輝和(くろしお通信)一人だ。今年A標準に迫る記録を出している松宮隆行(コニカミノルタ)や瀬戸智弘(カネボウ)、佐藤敦之(中国電力)、そしてアテネ五輪代表だった大野龍二(旭化成)に期待したい。ぜひ、多くの選手にA標準を切ってもらい、複数選手が代表に選ばれてほしい。

【男子800m】【男子5000m】
残念ながら、これまでA標準、B標準ともクリアしている選手は現れていない。一人でも多くの選手にB標準をきってもらい、最低1名は代表の座を確保してもらいたい。

【男子3000m障害】
すでにB標準(8分32秒00)をクリアしている岩水嘉孝(トヨタ自動車)が、6月2日(第一日目)に出場し、5年連続で優勝。

【女子800m】
杉森美保(京セラ)はアテネ五輪の代表で、今年の大阪グランプリでは2分02秒79で優勝してあと少しで、B標準をクリアするところまで来ている。1500mでも日本記録を作ったばかりで、スタミナもついてきた。日本選手権ではぜひ、2分の壁に挑戦してほしい。

【女子1500m】
残念ながら、これまでA標準、B標準ともクリアしている選手は現れていない。杉森美保は800mのみの出場となりそう。

【女子5000m】
A標準(15分08秒70)をクリアしているのは福士加代子(ワコール)だけだが、B標準(15分24秒00)を切っている選手が7名おり、複数選手にAを超えてもらいたい。

【女子10000m】
6月2日(第一日目)にすでに行われており、福士加代子(ワコール)がA標準(31分40秒00)を切って4連覇を果たし、代表に内定した。2位の弘山晴美(資生堂)、3位の大南博美(トヨタ車体)、4位の宮井仁美(豊田自動織機)もAを突破。弘山はマラソン代表に選ばれていることから、大南と宮井も代表の有力候補となった。
c0051032_20264623.jpg

この週末には、ぜひ国立競技場に足を運んで、TRACK&FIELDの醍醐味を味わってください。なお、4日(土)と5日(日)にはNHK総合テレビでの実況中継もありますので、そちらでも楽しめます。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-06-03 07:57 | 話題
雑誌「ランナーズ」の7月号から、「ランニング東洋医学」というシリーズが始まった。書いているのは、昨年秋に『実践!スポーツ中医学』を著した谷中博史さんである。

病気にならないための「未病」対策に、中国医学が生かせるという。自己の体験に根ざした、「安全に、楽に、長く」楽しめる走り方が語られている。

谷中さんは小ブログオーサーが所属している若葉グリーンメイトの走友であり、同クラブのホームページサイトを運営しておられる。今後の連載記事を楽しみにしている。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-26 22:30 |

練習日誌をつける

c0051032_22581765.jpg
「ランニングを長く続けたい」
「走力を向上させたい」
という人には、ぜひとも練習日誌をつける習慣を身につけてほしいと思います。自分の現在を知る上で、そして前を見るだけでなく振り返るこという意味で大変重要なことだと思います。練習日誌をつけることのメリットは、次のような点にあります。
 ●体調の変化を把握する
 ●練習計画や目標を立てるときの貴重な資料となる
 ●レースのタイムを予想する
 ●病気になったときの医師への最も信頼できる説明情報になる

小ブログのオーサーが練習日誌をつけるようになったのは、1984年。この年から雑誌「ランナーズ」の付録『RUNNNING DIARAY』(写真)を利用しています。なかなかよくできていて、見開きで1週間分を記入できるようになっています。練習方法やシューズなどに関するワンポイントアドバイスも掲載されていて、飽きさせません。以降、2004年まで『RUNNNING DIARAY』を愛用してきました。2005年は、うっかりして「ランナーズ」の12月号を買い過ごしてしまったため、今年は市販の大学ノートを使っています。

練習日誌をつけることになったきっかけは、同じランニングクラブに所属しているTさん宅におじゃましたときに、ノートにぎっしり書き込んである練習日誌を見せていただいたことです。Tさんはそのときすでに40歳を越えておられましたが、サブスリーをキープする健脚ランナーで、私も早くTさんのレベルに達したいと思っているころでした。レースの記録比較や練習量の前年比、前月比、前週比など細かく記述されていて、それらのデータを見ながら練習計画を立てているとのことでした。サブスリーの源泉はここにあり、という思いを強く抱いた記憶があります。

それでは、練習日誌にはどんなことを書いたらいいのでしょうか。必須項目というのは特にありません。書いていくうちに自分流の記述スタイルができて、必要な項目が決まってくると思います。いくつか思いつくままに拾ってみます。
・時間(開始と終了)
・場所(土か舗装路かの区別も)
・トレーニング内容
・走行距離(日、週計、月計、年計)
・体重と脈拍数、血圧など(朝、練習直後、就寝時など)
・飲酒(量、有無)
・気象条件(天候、温度、湿度、風など)
・給水量(練習時と後)
・体調(練習前と練習後、故障の具合も。ABCランクでも可)
・練習強度(コメントまたはランク)
・その他コメント

「脈拍数」は、練習時のものがベストですが、練習中の計測が難しいので、1日の中で計測時間を決めておくといいと思います。「血圧」も同様です。「気象条件」は、温度や天候だけでなく、湿度や風の情報があると後でレースやタイムトライアルの結果を評価するときに役立ちます。練習場所に一番近い気象台発表の数値で代表させると、客観的かつ定性的な情報を継続して得やすいというメリットがあり、利用価値も高まります。「給水量」は練習中でも練習後でもかまいません。「気象条件」の情報と併用して使うと、練習内容(またはレース内容)の身体に与えた影響度を評価する目安になります。「疲れた」とか「暑かった」「痛みが出た」などの感覚的な情報とともに、できるだけ客観的な情報を書き込むことを心がけてください。

せっかくつけ始めても、継続しなければ意味がありません。記入上の注意点をあげておきます。
 ●練習が終わったら、その日のうちにつける
 ●万一、書けない日が続いてしまっても、後でわかる範囲で書いておく(少しくらい
  間違えても気にしない)
 ●記入内容(項目)を欲張らない(最低でも、練習メニューと走行距離が書いてあ
  ればよい)「特になし」でもよい)
 ●行った練習内容が不満(たとえば、設定したラップでカバーできなかった、と
  か)でも書く
 ●レースの場合は、結果如何にかかわらず、できるだけ詳しく書く(失敗したレー
  スのことは書きたくないものだが、人に見せるものではないので反省のために書
  きましょう)

「継続は力なり」です。今すぐにでも、始めまませんか。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-23 23:05 | 練習

LSDとは何か(10)

  長時間走り続ける方法

LSDはインターバルトレーニングやレペティションとちがって、スピード感やゲーム性に欠けます。長時間のLSDで克服すべきは、残り少ないスタミナとの闘いであると同時に単調さとの闘いでもあります。

そこで、この単調さを乗り越えるためにはどうしたらよいかを考えてみます。私のこれまでの経験からひとつの特徴を発見しました。それは「LSDであまり使わない機能を働かせることによって、一時的ではあるにせよLSDの苦しさから逃れることができる」という、いわば消炎剤のような効果です。たとえば、頭です。LSDではほとんど頭は使われていません。特に左脳(論理を司る脳)は、ほとんど空っぽの状態ではないかと思います。

これまでに、試みてきた方法をいくつかご紹介します。

<カラオケでマスターしたい歌を繰り返し歌う>
ただ、歌うだけでは長続きしませんから、少し難しい曲がいいでしょう。私は、さだまさしさんが作った「秋桜」が好きで、なかなかうまく歌えなかったことから、LSDをやりながら、歌詞を憶えたり、歌い方を工夫したりしました。また、94年の広島アジア大会のNHKイメージソングとなった岡本孝子さんの「ヒロイン」が気に入っていましたので、これも走りながら何とか歌えるようになりました。余談になりますが、この歌はリズムに乗せるのが難しく、大変苦労しました。
c0051032_7294798.jpg

<結婚式のスピーチを考える>
どんなことを話そうかと、いろいろ構想をめぐらしたり、あらかじめ考えた原稿を暗唱したりするのでもいいです。600字位の原稿でしたら、2時間も走ればそらで復唱することはいとも簡単なことです。

<文章を考える>
書きたい小文の構成を考えたり、書き出しの数行をひねり出したりするのにもってこいです。

<予定しているレースの展開を考える>
出場するレースを控えていて、その戦略について、いろいろと思い巡らすのも楽しいものです。たとえば、前半は一緒に出るAさんについていって、後半調子がよかったら前へ出てみようとか、往路は風を受けそうだから集団につけて走り、折り合えしてから追い風を利用してペースアップしよう、とか。フルマラソンでしたら、5キロごとのラップタイムをシミュレーションしてみるのもいいでしょう。

<仕事の段取りを考える>
会議の進め方を考えたり、企画書の内容を検討したり、走りながら仕事をすることもできます。しかし、時間がたっぷりあるからといっても仕事はあまりお勧めできません。少しでも楽に走るための手段ですから、できるだけ楽しいことに振り向ける方が目的にかなっていると思います。

このほかにも、頼まれたことを断る言い訳を考えたり、いろいろな策略を凝らしたりするということも十分に可能ですが、経験的に言わせてもらうと、できるだけ「非日常的」なことのほうがより効果を発揮するように思います。この小文も、早朝にLSDを行いながら考えました。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-20 07:29 | 練習

LSDとは何か(9)

   トレーニングの具体例(マラソンレースの半年前) その3

ここでは、これまでに月間平均で300キロ以上の練習量をこなしている健脚ランナー向けのトレーニング例です。「2時間から3時間のLSDは朝飯前!!」というのが目標になります。

表3を見てください。土曜に行う20キロ走を中心に1週間のメニューを組みました。20キロ走と一口にいってもいろいろなやり方があります。ここではその方法には言及しないで、とにかく1週間の中で最もストレスの強い練習と位置づけます。翌日の日曜はLSDです。前日の20キロ走の疲れがどの程度残っているかによって、疲労回復のLSDになったり、スタミナ要請のためのLSDになったりします。150分もいっしょに付き合ってくれる人はあまりいないでしょうから、ここは一人でゆっくり走ることにしましょう。
c0051032_20125050.jpg

月曜は休養としてのスロージョッグ60分です。念のため、火曜は完全休養にしました。疲労が完全に取れているようでしたら、ビルドアップ走にしてもいいと思います。いづれにしても、ここは無理をしないことが大切です。月曜から金曜はあまり時間をとれないためLSDを配することができませんので、ここでは調子を引き上げずに、週末に調子を上げるように持っていきましょう。もし、月曜~木曜で休日が入るようでしたら、その日は積極的に120分以上のLSDを取り入れます。

このクラスは、月間平均での走行距離は300キロを大きく超えますので、故障しないためのきめ細かい配慮が必要です。ここでは、注意点として4点あげました。

1)「強度4」に相当する強いトレーニングは2日続けて行わない
2)「強度4」に相当する強いトレーニングの前日にはビルドアップ走またはスピード
 プレイで調子の引き上げを行う
3)「強度4」に相当する強いトレーニングの翌日にはLSDを行う
4)できるだけロードを避け、「土」のグラウンドを使うようにする(走った距離に占める
 「土」の割合を少なくとも「30%以上!!」に)
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-15 20:15 | 練習

LSDとは何か(8)

   トレーニングの具体例(マラソンレースの半年前) その2

具体的に、走力やこれまでの練習量を考慮したトレーニング方法を考えてみたいと思います。

表2を見てください。これまでの平均的な月間練習量が150キロ以内のランナーの場合です。
c0051032_2095587.jpg

毎週1回は90分程度のLSDに親しみ、週に4~5日は走るように習慣づけることを目標とします。LSD以外でも、LSD同様にゆっくりペースで走ります。スロージョッグは8~9キロの距離を1時間かけてゆっくり走ります。けっしてペースアップさせないことです。この内容ですと、1週間で50キロ以上、1ヶ月で200キロ以上になりますので、これでも十分にフルマラソンを走りきる持久力がついてきます。毎週4~5日は走れないという場合には、一回あたりの練習時間を長くとります。

土曜には気分転換にビルドアップ走を取り入れてみました。10キロを走るとしたら、前半の5キロはLSDと同じくらいのゆっくりペースでいって、後半に徐々にペースアップして最後に少し息が上がる程度(いい汗をかいたなと感じる程度)で終了させます。歯をくいしばって走るほどには追い込まないことがポイントです。「明日、また練習をしたい」と思う気持ちを残して終わらせることが大切です。この気分がないと、ランニングを繰り返す生活が長く続きません。

それでも日曜にはビルドアップ走の疲れが少し残るかもしれません。そうしたら、LSDでしっかり疲労を抜くことです。「疲労を抜きながら超持久力を養う」、これがLSDのねらいです。

LSDをやっても疲労が残るようでしたら、翌日は完全休養です(走力のあるランナーでしたら、翌日は完全休養にしないで、もう1日LSDを継続させることで、疲労回復を図るのもよいでしょう)。ここでは、火曜と木曜に休養を入れました。週末に行うトレーニングの鋭気を養ってください。

最後に、LSDを行うときの安全上の注意点をあげておきます。できるだけロードを避けて、脚にやさしい「土」のグラウンドで行ってください。ゆっくりでも、長時間走ると脚に堪えます。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-15 20:10 | 練習

LSDとは何か(7)

   トレーニングの具体例(マラソンレースの半年前) その1

マラソンレース半年前は、出場する大会を決めて、本格的に準備に取りかかる時期です。マラソンの走り込み時期(本番の2~3ヶ月前)に備えて、じっくりスタミナを養成することが目的です。レースまでにはたっぷり時間がありますが、あれもこれもと欲張らないことが大切です。クロカンコースを使って起伏走に重点をおくとか、毎週末には山登りを取り入れるとか、定期的にトラックを使ったスピード練習を行うなど、いろいろやりたいことがあると思います。しかし、レースまであと半年ということは、あと半年しかないということでもあります。ぜひ、トレーニングの重点課題を絞ってください。

ここでは、LSDを中心に超持久力の養成をポイントにおいた練習を考えてみます。一般に書かれているマラソンの入門書は、サラリーマンよりも学生を念頭においた練習スケジュールが示されている場合が多いので、適用しにくいのが難点です。以下にあげるトレーニング例は、仕事を持っている人で土曜と日曜が休日に当たる場合を想定しています。

まず、表1を見てください。これは、小ブログのオーサーが5年前に出場したマラソンレースの半年前に行った練習の一例です。
c0051032_2033618.jpg

練習時間の多くとれる土曜と日曜にそれぞれ「LSD200分」、「20キロ走または30キロ走」を行っています。「20キロ走または30キロ走」は合同練習で、かなり追い込んだ走りをしています。トレーニングレベルとしては「強度4」(レースを「強度5」としたときの強度)に相当します。LSDを意識して、週1回の頻度でLSDを取り入れているのですが、配し方を間違えています。せっかく時間をかけてLSDを行うのなら、本当は「20キロ走または30キロ走」の後に行って疲労を回復させるほうがよりLSDの目的にかなっていると思います。ところが、合同練習会は毎週日曜に行うため、オーバートレーニングともいえる「20キロ走または30キロ走」を日曜に行って、時間のかかるLSDをやむを得ず前日の土曜に持ってきたのです。前にも書いたとおり、LSDは合同練習になじまないからです。月曜には日曜の疲労をとる目的で「スロージョッグ80分」(早朝)を行っていますが、できればLSDで少なくとも120分以上は走りたいところです。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-15 20:04 | 練習

amaztypeとマラソン

c0051032_9435455.jpg

マラソン関連書籍で積み上げた絵文字です。

絵文字をダブルクリックするとさらに拡大してみることができます。これは、「マラソン」のキーワードから検索された本から作られています。あなたは、この中の何冊をお読みになりましたか。

【参考】
amaztype で、検索されそうなキーワードを「SEARCH WORD 」に入れてSTARTして下さい。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-04 09:56 |

ボストンマラソン便り

4月18日に行われたボストンマラソンに、若葉グリーンメイト(WGM)から3名が参加しました。その一人、Iさんから報告が寄せられましたので、ここにご紹介いたします。

  *****************

WGMの皆さん、長年の夢でしたボストンマラソンに参加してきました。

109回という長き伝統を誇るだけあって、大会当日の18日月曜日までの3日間のボストンはマラソン一色になります。16日はNO引換えがコンベンションセンターで行われますが、世界のメーカーが出店して靴やウエアーや帽子など販売しています。日本のアシックスなどのブースもありましたが、圧倒的に米国はアディダスが強いですね。広い会場が押すな押すなの大盛況です。

17日は、朝7時頃から10分の1の距離4Kのfreedom runが、マラソンのゴール地点からc0051032_713877.jpg目抜き通りを駆け抜けて、 ゴール地点までの周回コースに、明日の参加予定者がフリーに参加して友好を温めます。 (右 写真1)

米国各地や他国の人々、またアジアでは韓国の参加者が民族衣装や韓国国旗を押し立ててアピールしていました。 これに参加するには、登録したナンバーカードを胸につけて走ります。ゴールすれば、水やパン、ジュース、バナナなどをもらって散会します。同じ17日の6時からはカーボローデイングが開かれましたが、私は参加しませんでした。

さて、18日の当日は快晴に恵まれた絶好のマラソン日和となりました。が、気温は時間とともにc0051032_714950.jpgあがって、スタート12時には20度を越えるまでになってしまいました。スタートは全く聞こえない1.5キロ位は離れていたでしょうか。
空に航空機が3機飛びさり、2機のセスナが「ゴールまで同行するよ」という文言の大きな旗を垂直にはためかせて旋廻していました。この旗は先頭の選手を空から誘導している状態で進みます。いかにもアメリカらしい壮大な光景です。 (右 写真2)

私達のゼッケンは20764前後で最後尾でした。周りにはゼッケンのない人も柵の外側に大勢参加していますが、お咎めはありません。スタート地点に到達するまでの28分強は整然としたもので誰もあせっていません。

スタート後は、一気の下りで混み合うこともあまりなく、スムーズに走れました。ホプキントンのスタートからボストンまでの片道コースは高低差150mですが、単純な下りでないことは走り出してすぐ感じました。意外にきつい登りが多いのです。5Kぐらいまでに3,4回はあったでしょうか。沿道は応援の人人で溢れます。下見の時は閑静な住宅があるだけでしたが、すごいです。年齢は関係なく、本当に素敵に声をかけたりハイタッチしたりしています。ジャズバンドがいるのもアメリカだと思 いました。

みんな愉快に楽しく参加してくれています。ホプキントンからボストンまで8つの街を走りますが、特に12マイル地点のwellesley collegeは、全寮制のお嬢さん大学ですが、500m位にわたって、ランニングシャツ姿で黄色い声でだれかれなく応援してくれます。ハイタッチや手作りのI lave you や Kiss me なんていう表示を掲げています。本当にキスした人もいたとか聞きました。

この大学からはヒラリーさんも出ているそうです。 この地点を過ぎると中間地点で、25キロかc0051032_7161866.jpgらはいよいよ心臓破りの丘です。 ここまでに殆どの人は足を使い切っていたそうです。試走の時は鳩山(埼玉県鳩山町)の坂に比べると軽い軽いといっていたKさんも歩いて乗り越えたそうです。あいにく私は腹痛がひどく、試走のときもバスの中、本番も途中 リタイアーで、とうとうハートブレイクヒルを体験できずに終わりました。 (右 写真3)

今日、記録証が届いていました。グロスとネットの5Kごとのスプリットが表示されています。スタート地点の写真を添付します。

  *****************

以下、補足です。

写真1は、当日レースを誘導してくれるオートバイ隊で、20台位あったでしょうか。写真2は、当日のスタート地点でここがトップの高さにあることがお分かりでしょう。写真3は、ゴール近くの公園に刻まれている歴代優勝者名と国名、タイムです。地面のコンクリートに記されています。「田中茂樹」が読み取れるでしょう。

競技が終わった後、最後のイベントは、8時からポストレース・ダンスパーティがホテルでなんと午前1時まで盛大に行われます。私達は、別途ツアーで完走会をおこない、それぞれの健闘を日本食で祝いました。

さて、ポストンはいかに記録が出にくいかのキーワードですが、まさにアップダウンに尽きるでしょう。マイル毎の高低差でプラス(登り坂)が26マイルのうち9マイルもあります。特に心臓破りの丘は17.18マイルで26メートル、20.21マイルで30メートル登っているのです。国内の主要な大会でこれほど登る大会はありません。東京の四谷の坂や琵琶湖の峠などは比較にならないのではないでしょうか。

面白いデータを見つけたのですが、1951年(昭和26年)田中茂樹さんが優勝した翌年は大会が行われていないのです。1953年に山田敬三さんが優勝しています。日本人は他に浜村さん、重松さん、君原さん、うね谷さん、そして瀬古さんが2回優勝していますね。瀬古さんの記録も10分を少し切る9分24秒ですから、いかに難しいコースかが分かるような気がします。

今年は、20度を越える気温で、2時間11分45秒でエチオピアのハイル・ネグシエ選手が優勝したのはご承知のとおりですね。

我々市民ランナーも、いいコンディションで、練習もよく積んで参加してはじめて納得の行くタイムがでる、挑戦し甲斐のあるコースではないでしょうか。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-05-01 07:13 | その他
「マラソン選手が水分を過剰に摂取すると、血液中の塩分が低下し、危険な状態になる」との研究結果が、4月13日の米医学誌に発表された。

詳しくは、CNNニュースでご覧ください。

CNNニュースのURL: http://cnn.co.jp/sports/CNN200504140015.html
[PR]
# by hasiru123 | 2005-04-30 06:58 | 話題

『養生の実技』を読む

養生の実技
五木 寛之 / 角川書店
ISBN : 4047041637
スコア選択:



長く走り続けるための体は、一朝一夕には作られない。
「立てた計画は必ず実行する」
「強い意思を持ってことにあたる」
「ねばり強く頑張りぬく」・・・・・。
こういったネバーギブアップの精神は、スポーツの中でも、ことのほか長距離ランナーとしてのの成否を左右する大切な要素である。

しかし、この要素を、競技を目的としない一般ランナーに求めることは望ましくない。
「長続きしない」
「体調を崩す」
「楽しくない」
ということで、走ることでクォリティーオブライブを向上させようという、ジョギング本来の目的から離れてしまうからだ。

一般のランナーにとってはネバーギブアップとは反対で、
「立てた計画は自在に変更していく」
「何が何でも、という頑なな考えは捨てる」
「常に体と対話し、無理をしない」
という姿勢が、いろいろな点でうまくいく。
3年ぶりで出場したフルマラソン(04年荒川市民マラソン)を、苦しみながら走って実感したことである。

『養生の実技』を読みながら、
「なるほど、ランナーにとって大切なのはこのことだ」
と、思わず膝をたたいて納得したのは、次のくだりである。

「屈しない心は折れる。よく萎える心は折れない。・・・・・曲がることのない枝は、どんなにつよくとも折れる。史上最高の34,427人という昨年の自殺者の数は、ポッキリ折れた心の数だといっていい。
同じように、つよくてかたい体も折れる。屈すること、しなうこと、曲がることは、体にとっても大事なことなのだ」

同感である。
「治療よりも養生。日ごろの用心がまず第一。治療では手おくれだ」とも。

ランニングでも同じ。
走っても折れない、しなやかな体こそ、理想的なランナー像だと思いたい。
故障しないためのケアに、時間と金を惜しまないことが大事である。

五木寛之さんの人間観には、
「人間は生まれながらにして病んでいる」
「人間はもろいものだ」
という諦念がある。
数ある著書の中で、折に触れて病気のことや健康について語ってきた。
たとえば、こんな一節がある。

「ガン細胞や、病気や、障害を<悪>とみなし、それをやっつける、戦って勝つ、叩きつぶす、という姿勢には大きな無理があるような気がしてまりません。・・・・・否定から出発するのではない、新しい肯定の思想、<同治>の思想が、本当に人間を救うのではないか」(『生きるヒント2』)

『養生の実技』は、治療よりも養生、すなわち、いかにつよくなるかではなく、いかによく曲がるか、いかによく萎えるかについて、五木さんご自身の体験から考察したレポートである。

ふだんの健康管理の一助として、またランニングを長く楽しむためにも、多くの示唆に富んだヒントが随所にある。ぜひ、ご一読を。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-04-29 13:18 |

ヒントになる話

毎年4月と9月、定期的に行っているランニングクラブの情報交換会に参加しました。埼玉県西部に拠点を置いている8つの団体(1団体は書面による)の代表者が集まって、活動状況や今後の計画、抱えている問題などについてざっくばらんに語り合う場です。

よく話題になるのは、会員の中高年化です。しばらく前までは、なかなか若いランナーが集まらないね、という雰囲気の話が多かったのですが、最近は加齢による記録の低下や熟年ランナーの故障、練習会に参加できない人の増加、といった活動内容に質的な変化が及ぶようになってきました。私の所属しているクラブでも同様の問題を抱えています。何も近隣の団体だけでなく全国どこでも抱えている共通の問題のように思います。

市民マラソン大会のプログラムを見るとその実態がよくわかる。年代別部門でもっとも出場者が多いのは20歳代や30歳代ではなく、「団塊の世代」が含まれる50歳代です。数年後には60歳代がピークになるのではないかという予測もあります。元気な熟年世代の存在と長寿化の流れを考えると現実味のある予測です。そんな中で、ヒントになるいい話を二つ。

その一つは、ランナーの中高年化が進行する中で、若いランナーを巻き込んで活性化している団体があることです。90名の会員を擁するT会はジョギング教室を開催したり、家族会員を積極的に募ったりするなどして若い会員を増やしてきました。自治体との共同取り組みにも積極的です。また、W会は公開しているホームページを見た若いネット利用者からの参加があって、活発になってきているといいます。

もうひとつの話題。H会の会長さんはすでに還暦を過ぎておられますが、同会に所属していてマスターズ800Mの日本記録を持つFさんから「速く走らない、長い時間走れ」との指導を受けて、「最近スタミナがついてきました」とほくそ笑んでいました。これまで経験したことのないトレーニング効果が見られたのだとのことでした。ゆっくり長く走りながら走力をつける、これこそ小ブログのねらいでもある「LSD」効果の発揮です。  

どのクラブもそれぞれに歴史があり、組織を引っ張っていくリーダーがいらっしゃいます。これからも、交流の中からさまざまな共同の取り組みが生まれ、お互いのチームの活性化に生かしていただきたいと願っています。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-04-25 23:05

LSDとは何か(6)

  LSDとビルドアップ走はちがう

「ビルドアップ走」というトレーニング方法があります。休養としてのトレーニングとオーバートレーニングの間に行う「コンディショニング(調整)トレーニング」としてよく使われます。レース前のコンディション作りとしても大きな役割を果たします。

前半ゆっくり入って、後半から終盤にかけて徐々にペースアップさせて、いい感じで終わらせます。ペースアップの中でも、けして苦しんだりあえいだりするようなことなく、あくまでも「いい感じで終わらせる」のがコツ。あらかじめ、ペースを組み立てながら走ることが求められます。一人でも集団でも行うことができます。

あまり追い込まないで、少し息が上がっていい汗をかいたな、というところで終わらせたら成功です。明日はきっといい走りができるでしょう。

ところで、LSDのトレーニングが途中からビルドアップ走になってしまうことがあります。LSDはあくまで「ゆっくり長く」走ることで身体のすみずみまで血液を送り出し、超持久力を養うことが目的です。ビルドアップ走によって調子を引き上げることと「ゆっくり長く」走ることで微妙な刺激を身体に与えていくこととは、練習のねらいが大きく異なります。

LSDを集団で行うときが大変難しいのです。LSDに馴れていない人は、要注意。自分より走力のない人が後方から迫ってきたり、追い越していったりすると、「自分のからだと常に対話すること」ができなくなってしまうことがよくあります。あの人には負けたくないという気持ちが先行して、抜き返してしまったりする場合です。また、自分より走力のある人が前を走っていると、つい速いペースについていってしまい、競ってしまうことも。

LSDは、誰がどんなペースで走ろうと「ゆっくり長く」が基本です。けっして人のペースに惑わされないことです。したがって、LSDは集団のトレーニングにはなじまないと考えます。一人で行うのがベストでしょう。自分が「ゆっくり長く」走ることができるいいペースを見つけたら、それを持続させる。LSDは、人との対話よりも自分との対話を深めるのにふさわしいトレーニング方法といそうです。
[PR]
# by hasiru123 | 2005-04-15 21:13 | 練習
吉岡利貢さん(筑波大学体育研究科)を始めとする4名の研究者によるレポートをご紹介します。以下は、その概要です。

**************************************

5000mのペース配分と記録の関係を明らかにするため、中長距離種目を専門とする男子陸上競技選手200名以上を対象に、自己最高記録とそのレースでの目標記録、1000m毎のラップタイム、現在の目標記録とそのための理想ペースなどに関する調査を行った。また歴代の世界記録、日本記録についても調査した。

調査から得られた①各1000mラップタイムの5000mに占める割合(%)、②4000mまでの最低ラップと最高ラップの差、③各ラップタイムと前の前のラップタイムとの差など、ペース配分に関する各指標と5000m走の記録との関係について検討した。その結果、記録の高い選手ほど前半をイーブンペースで走り、後半ペースアップできていること、3000~4000mにかけてのペースダウンよりも1000~2000mにかけてのペースダウンが5000mの記録に大きく影響していることなどが分かった。

         (2002年3月30日に行われたランニング学会大会での一般研究発表から)

**************************************
[PR]
# by hasiru123 | 2005-04-12 21:45 | 練習